第七十九話 グラドスの聖女
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っていた。
見れば誰もが青い顔である。その理由は。
「痛たたたたたたた・・・・・・」
「頭が痛い・・・・・・」
「気分が悪い・・・・・・」
「二日酔いで」
それでなのだった。ほぼ全員が頭を抱えていたのだ。
「あの、それで敵に遭遇するのって」
「あとどれ位ですか?」
「一体」
「五時間後です」
ヒカリも青い顔で答える。
「六時間後かも」
「よし、じゃあ今はとりあえず」
「身体動かして汗かいて」
「そっからサウナに行って」
「ちょっと酒抜くか」
「そうしよう」
「全員急げ」
サンドマンだけは平気だった。
「そうして酒を抜いてだ」
「はい、戦闘ですね」
「それを」
「総員まずはランニングだ!」
かなり乱暴な酒の抜き方だった。
「そしてそのうえでだ」
「サウナに入って完全に酒を抜いて」
「そのうえで」
「そうだ、各員戦闘配置に着く」
サンドマンはまた言った。
「わかったな」
「はい、それじゃあとにかく」
「走ってサウナに入って」
「酒抜きますから」
まずはそこからだった。そうしてだった。
ロンド=ベルは各員戦闘配置に着いた。その頃にはだった。
目の前にだ。宇宙怪獣の大軍がいたのだった。
「数多いなあ」
「相変わらずだよなあ」
「全く」
皆今はいい顔をしている。油さけ抜けきっている。
「で、その数はどんだけ?」
「どれだけいるのかな」
「一億」
ヒカリもすっきりとした顔で言う。
「その数一億」
「一億っておい」
すぐにトウジが突っ込みを入れた。
「今までよりずっと多いやろが」
「多いなんてもんじゃないよな」
ケンスケもヒカリの横でぼやく。
「これは辛い戦いになるな」
「ったく、宇宙怪獣ってのはね」
アスカは苦い顔でぼやく。
「何でこんなにうじゃうじゃいるのよ」
「けれど。ここはね」
シンジも酒は抜けているが浮かない顔になっている。
「戦うしかないよ」
「そうね」
それにレイが頷く。
「それじゃあ。ここは」
「皆いいかしら」
ミサトも今は酒は残っていない。
「敵は私達には気付いていないわ」
「母星にまっすぐ向かっているよな」
「完全にやるつもりだな」
「だよな、あれは」
「グラドスを」
「それなら」
エイジの言葉だった。
「ここは後ろから一気に」
「そうだ、急襲する」
そうするとだ。レイヴンも言う。
「そうして戦いの流れを掴んでだ」
「そうして攻めるんですね」
「今は」
「その通りだ。それでいいな」
「はい、それじゃあ」
「それで」
皆異論はなかった。それで決まりだった。
そしてゲイルもだ。こう皆に話すのだった。
「では我々もだ」
「我々も?」
「っていうとゲイルさ
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