暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第七十八話 白い烏
[6/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「グラビル、御前もそう思うな」
 こうグラビルにも言う。
「グラドスは醜い。美はない」
「ガオオオオオン!」
 同意しているようだった。
「皆始末する。清掃美!」
「ああ、グラドス人なんて銀河から消えろ!」
「いなくなれ!」
「御前等何をやってきた!」
「御前等のことなんか知るか!」
 ロンド=ベルのほぼ全員がだった。こう言うのだった。
 獣戦機隊やガンダムチーム、それにシン達はだった。自分達からグラドスに向かおうとさえしていた。
「この連中から先に倒せばいいだろ!」
「プロトデビルンよりもな!」
「とっとな!」
「いや、ここは待ってくれ」
 しかしだった。ロジャーがその仲間達に話すのだった。
「いいか」
「?ロジャーさん」
「一体何を」
「どうされるというのですか」
「まさか」
「そうだ、先日話したな」
 こう仲間達にまた話すのだった。
「白い烏だ」
「そのことですか」
「グラドスにも白い烏はいる」
「それですか」
「けれどそれは」
 皆ロジャーの言葉を否定しようとする。しかしだった。
「あの連中あんな図々しいこと言ってますし」
「ですからそれは」
「もういいじゃないですか」
「そうですよ」
「見捨てましょう」
「いや、違う」
 まだ言うロジャーだった。
「あの司令官こそはだ」
「ゲイルさんですか」
「そうだ、烏だ」
 こうエイジに述べたのだった。
「グラドスの白い烏だ」
「あの人が」
「彼は恥を忍んで我々に救いを求めてきた」
 ロジャーはだ。ゲイルのことを見抜いていたのだった。
「それはまさにだ」
「白い烏」
「あの人がグラドスのですか」
「それなんですね」
「そうだ、白い烏はいた」 
 また言うロジャーだった。
「あの場所にだ」
「じゃあやっぱり」
「グラドスも俺達と同じなんですか」
「人間なんですね」
「いいものも悪いものもある」
「その通りだ。誰もが同じなのだ」
 ロジャーはこうも言った。
「人間なのだ」
「それじゃあ今は」
「グラドスをですね」
「助けるんですね」
「やっぱり」
「そうしなければならない」
 今度の言葉は義務のものだった。
「人間だからな」
「何か腑に落ちないけれどな」
「それはあるがな」
 ディアッカとイザークは不満を言いはした。
「けれど人間だったらな」
「助けるしかない」
「どんな姿形でも」
 ニコルも呟く。
「心が人間ならですね」
「それなら人間でしたね」
 シホがそのニコルの言葉に続く。
「そうでしたね」
「よし、それじゃあ」
「今はな!」
「行くか!」
「ここは!」
「わかりました」
 停止命令を出したエキセドルの言葉だった。
「それでは全軍」
「は
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ