第七十七話 バルマーの巫女
[4/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
女達が暴れたりした時ですね」
「その時はどうするつもりだ」
ルリアは真剣そのものの顔でルリに問うた。
「その場合はだ」
「どうもしません」
「どうもだと」
「寝てもらいます」
こう言うだけのルリだった。
「催眠ガスは用意してありますので」
「手荒な真似はしないということか」
「して欲しいですか?」
「いや?」
ルリアは首を横に振って応える。彼女もそれは望んではいなかった。
「そんな筈がない」
「そういうことです」
こう返すルリだった。相変わらずパズルをしている。
「私達も手荒な真似はしません」
「バルマーであってもか」
「同じ人間ですから」
それがそうする理由であった。
「ですから」
「そういうことか」
「はい、それでなのですが」
「今度は何だ」
「ルリアさんでしたね」
彼女への言葉であった。
「最初に御会いした時から思っていたのですが」
「何が言いたい」
「貴方にはオルガさんと同じ匂いを感じます」
「オルガだと」
その名前を聞いてだった。ルリアの目が微妙に光った。
そしてだった。いぶかしむ顔になって話すのだった。
「オルガ=サブナックか」
「あの人が緑なら」
「うむ」
「貴女は白ですね」
色の話であった。
「そうなりますね」
「確かにな。その通りだ」
それを否定しないルリアだった。
「あの男が牛ならだ」
「貴女は白鳥ですね」
「自分でもそう思う」
「鏡はお好きですね」
今度はこう言ってきたルリだった。
「そうですね」
「嫌いではない」
ルリアもそのことを認める。
「実際にな」
「そうですね。やはり貴女は」
「鏡の中に縁があるか」
「おそらくは」
そうだというのであった。
「貴女はそうした意味でオルガさんと似ています」
「あの世界は好きだ」
「かなりですね」
「他にもアンドロイドとも言われる」
今度はこんなことを言うルリアだった。
「そうともな」
「そうですね。それに」
「それにか」
「アスカさんのお姿も好きですね」
「それもわかるのか」
「おおよそのことは」
そうだというルリだった。
「察することができました」
「ううむ、私のことはわかるのか」
「ですから。監視にしてもです」
「それで監視というのか」
「はい」
その通りだとも話す。
「そういうことです」
「ではだ」
ここでまた言うルリアだった。
「私はだ」
「どうされますか、これから」
「DVDを観る」
彼女が言うのはそれだった。
「そうだな、ここは」
「鏡の世界での戦いでしょうか」
「いや、服の話だ」
そちらだというのだった。
「若しくはそちらの学校の話だな」
「どちらかにされますね」
「学校の話は農
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ