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戦国異伝
第百十四話 幕臣への俸禄その四
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場に向かい妻はその留守を守る」 
 そこには夫の討ち死にへの覚悟も入る。
「それが務めですが」
「それでもですか」
「だからといって幸せになってはいけないということもありません」
 そうした考えもないというのだ。
「武家の女でも幸せになっていいのです」
「ではたまもまた」
「よき家のよき伴侶の妻とする」
 確かな声と顔で息子に告げる。
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