第一部 全ての始まり
第二話 デスゲームの幕開け(後編)
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うしたキリ…ト……」
俺は今やっと、自分が本当の姿になっていることに気がついた。
「あ、ああ……」
俺は手鏡を凝視する。
そこにいたのは、
短髪の青年ではなく、肩まで長い髪を持ち、
金の目と髪ではなく、黒色の艶のある髪と目。
りりしい顔ではなく、未だに悩む可愛らしい顔。
まさに正真正銘、俺の顔だった。
「キョウヤ…お前…」
「うるさいキリト。お前こそ女っぽいぞ。」
「おめえ…男の娘d」
ズドン!!!
「圏内だから大丈夫だろ。」
「…………」(キリト)
俺は、クラインを地面に叩きつけた後、茅場の言葉を聞いた。
あと少しだ。あと少しで解けそうな感じがする…
『―――この状況こそが、私にとっての最終的な目標だからだ。』
・・・・・・・・・・・・
―――カチリ。―――
扉が、開いた。
『―――以上で、《ソードアート・オンライン》正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の―――健闘を祈る。』
一秒後、静寂が包んだ。
数秒後、NPCの楽団が演奏する、市街地のBGMが聞こえてきた。
十数秒後―――広場は、声の暴風と化した。
そんな中、俺は、
笑っていた。
おかしくなった訳ではない。ただ、心のどこからか、そういう感情が出てきただけなのだ。
と、「クライン、キョウヤ、ちょっとこっち来い。」とキリトが読んだ。
俺は笑みを収め、いつもどうりに行った。
《キリト》サイド
街路の一本に入ると、俺は話し始めた。
「…クライン、キョウヤ。」
二人が俺を見る。
「いいか、良く聞け。俺はすぐにこの街を出る。」
その言葉で、クラインが目をむき、キョウヤは目だけ反応する。
「……結論から言う。お前たちも一緒に来い。そして次の村を拠点にしたほうがいい。」
クラインは驚愕の瞳をむけ、キョウヤは分かっていたかのようにうなずく。
「クライン、これから生き残るためには、アイテムや経験値を集めなきゃならない。
俺は、道や危険なポイントは全て知っているから、レベル1の今でも安全にいける。」
クラインは、数秒後に顔をゆがめて話し出した。
「でも…でもよお。」
「俺は行くぜ。」
《キョウヤ》サイド
「俺は行くぜ。」
俺はそう言い、クラインに目を向けた。
「俺はついて行く。クラインはどうする?」
「俺は……他のゲームでダチだったやつがいてさ。俺は…置いてけねえ。」
クラインがそういう。
キリトは、うつむいた。恐らく、迷っているのだろう。
「そうか…クラインは、行
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