第一部 全ての始まり
第二話 デスゲームの幕開け(後編)
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えるキリト。だが、
「ハッタリじゃ無いと思うぞキリト。ハッタリでできると思うか?こんな馬鹿な事。」
「…キョウヤ、無理だろう。そうだとしても、電源コードを引っこ抜きでもしたら、
そんな高出力の電磁波は大容量バッテリでも内蔵されて無い限り……」
キリトの言葉が止まった。
「内蔵……してるぜ。ギアの重さの三割はバッテリだって聞いた。けどよう…んなもん瞬間停電でもあったらどうすんだよ!」
答えるようにローブ―茅場晶彦―が話す。
『より正確には、―――』
そこで俺は、考えるのを止めた。なぜか?やつの真の目的を暴くためさ。
茅場……恐らく目的は、金銭などの物質ではないだろう。
それに加えて、社会的立場等も無し。どこかの組織から、というのも無いだろう。
あの天才が人の下につくとも考えられない。
これで選択肢は狭まった。
大方、精神的なものだろう。それも、異常な。
茅場晶彦はまさに絵に描いたような誠実なやつだ。
途中聞こえるメディアだの何だのから、やる所はしっかりしている。
この1万人を飲み込んで、彼は何かをする。
『第百層までたどり着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアするとよい。』
《ゲームをクリアして》!?
その瞬間、俺の違和感の正体がはっきりした。
と同時に、鍵が押し込まれた。
まさか…
『諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ。』
周囲のやつらがいっせいにアイテムストレージを開き、電子音が広場に鳴り響く。
俺も、思考をいったんやめ、アイテムストレージから『それ』を出した。
『それ』は手鏡だった。
それ以外は何の変哲も無く、普通だった。
俺は、キリトとクラインに目を合わせた。
剛毅な要望の侍と、勇者顔の青年がいたが、それもつかの間、白い光が包み込んだ。
__________________________________________
俺が目を開けたとき、目の前にいたのは↑の彼らでは無く、
……野武士と大人しそうな男の子がいた。
「おめぇがキリトか!?」
「お前がクラインか!?」
どちらの声も、声が変わっていたがまあ無視しよう。
「……で、お前らの本当はそれだったのかよ。」
「え…」
「なにぃ!?」
俺は自分の本当の姿になっていることを忘れ、二人に言う。
「ん?どうしたお前等。俺の顔を見て。」
「「お前誰だ!?」」
「キョウヤだが?」
「おめえ…女だったのか?」
「ど阿呆かクライン…バリバリの男だ。」
「キョウヤ…でも顔が…」
「顔?顔がど
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