第百十四話 幕臣への俸禄その二
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「やはり天下第一の方になられていますな」
「その織田殿とことを構えるとなると」
細川は飲みながら和田に話す。
「それはできませぬ」
「今の幕府では」
「織田殿は公方様に危害は加えられませぬ」
これはもう細川も確信している。
「決して」
「そうですな。織田殿は落ちおりお気持ちを強く出されますが」
「それでもです」
「それで終わりですな」
「そうそう武力を用いられぬ方です」
「それでも、でございますか」
「公方様は蜂起されるやも知れませぬ」
まだにそうなるやもだというのだ。細川も述べる。
「ですがそれは」
「確実に敗れますな」
「事前に何があるのか見ることです」
「そうですな」
和田も細川のその言葉に頷く。
「公方様のお動きを」
「武よりも文ではないでしょうか」
細川は危険について蜂起やそうしたものだけではないのではないかと考えた、そしてこう和田に対して言ったのだ。
「それでは」
「文が危ういと」
「はい、文字の力はかなりです」
そうだというのだ。
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