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ヘタリア大帝国
TURN57 頭を撃つその七
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や農民も多いが今は彼等の権益の保護は積極的には行われていない、それを受けたければ財閥の傘下に降れという暗黙の意思表示でもある。
「ガメリカ全体を考えているんだよ」
「それ故に」
「ああ、大統領も財閥も司令の当選を望んでいないんだよ」
「だからこそですね」
「司令はUSJでの戦いには参加していないさ」
「わかりました。そういう事情なんですね」
「カードは一枚あえて外してるんだよ」
 キャヌホークは具体的な話をした。
「ただそれでもな」
「戦力はですか」
「太平洋軍を圧倒してるからな」
 例えダグラスがいなくともだというのだ。
「正直勝ち目はないぜ」
「そうだな。普通にやればな」
 今度は東郷がキャヌホークに応える。
「こっちも相当な戦力を集めたつもりだがな」
「まだ第六世代の艦艇は充分に行き届いてないよな」
「まだ第三世代の艦艇も前線に出ている」
 これが太平洋軍の実情だ。艦艇の配備は進めているがそれは中々進んでいないのだ。

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