第64話 =橋上での激戦!=
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声唸るとキリトはリーファの手をバクリと咥えた。
「…いやぁぁぁぁぁっ!!!」
当然悲鳴は起きるわけで…さらに開いた方の手からアントニオ猪木もびっくりするかのようなスピードでビンタが繰り出されその音で水面が少し揺れた……様な気がした。
「……馬鹿だろ……」
こうしてアスナに「女性プレイヤーの手を咥えた」と報告することが決まった。
キリトはビンタされたことにブツブツ文句を言っていたがユイに怒られリーファのぶった斬る宣言、そして俺の「報告」という言葉に一瞬で口を閉じて黙っていた。
ルグルー自体、他の街に比べて狭いらしくしばらく歩くとすぐに街の中央らしきところまで来ていた。ここもシルフ領土と負けず劣らず綺麗で街の脇に聳え立つ岩壁に武具や防具、料理などを扱う店やら工房が立ち並んでおりどの店もシルフやケットシー、初めて見る音楽妖精や鍛冶妖精などの種族でいっぱいだ。
「そういえばさぁ…」
リーファは近くの武具屋で武器を、俺が辺りの光景に目を奪われていると何かを思い出したのかキリトが不意に口を開いた。
「サラマンダーズに襲われる前、なんかメッセージ届いてなかった?」
「あの難しい顔してたヤツか。あれ、何だったんだ?」
「……あ」
さっきまで銀造りの長剣を眺めていた俺たちの質問に口をあんぐりとあけていた。
「忘れてたんだな」
「う、うるさいわね……」
顔を赤くしながら慌ててウィンドウを開き、メッセージを確認するリーファ。俺とキリトも何か力になれると思いそのメールを見せてもらうが『やっぱり思ったとおりだった! 気を付けて、s』という中途半端なところで終わっていてわけが判らなかった。
「…メッセージ返してみれば?」
「うーん……レコン、いまログアウト中なのよね……」
どうやらフレンドリストにある彼の名前は今はグレー、オフラインになっているらしい。ということでリーファは一旦ログアウトして現実でレコンと連絡を取るらしい。…フレンドリストの名前が少なかったことは何も言わないほうが良いだろう、彼女にも人付き合いというものがるんだから…。
「じゃあちょっと落ちて聞いてくるから2人とも待っててね。あたしの体、よろしく。……ユイちゃん」
いつの間にか俺の方からリーファの肩に移動していたユイに向かってさらに話しかける。
「パパとにぃがあたしにいたずらしないように監視しててね」
「りょーかいです!!」
「あ、あのなぁ!」
「そんなことしてたまるか!!」
全力でつっこむ俺たちにクスリと笑いながら手ごろなベンチでリーファはログアウトをしていった。
さっきのメッセージは気になるがそれはリーファの報告を待つしかない。多分、
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