第64話 =橋上での激戦!=
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伸びており、後頭部から湾曲した太い角が伸びて真紅に輝く眼を持っている。
これがユイの考えた作戦、リーファは驚きのあまり呆然と口を開けたままだがここからが反撃だ。
「背中借りるよ、キリト」
前衛はキリトに任せるとしてその間に後衛の攻撃を受けたらでかくなったとはいえステータスに変化は内容なのでダメージは食らう。だからそれを阻止するために後ろのお掃除だ。その背中を駆け上がって跳び、翅を広げてバランス調整しながらうしろへと到達する。
「よっと………ヴァイティ・クラフト・プルー・ムーヴリ・ウォープン・…」
着地と同時に納められたままの刀に手を添えてある呪文の詠唱を唱える。
「う、うしろだとぉ!?…メイジ隊、体勢を整えろ!!」
そういうこの部隊の隊長らしき人物が部下らしきプレイヤーに指示をするが目の前の悪魔のせいでろくに聞いているものはおらず、あたふたしていた。
「……さ、付加魔法の真髄、見せてあげようか……!!」
ちょっとかっこつけながらついに出番が来た刀、『野太刀:大』という固有名が感じられないものを抜刀し、そのまま振りおろす。すると、その残撃と同時に斬り付けられたメイジの1人に雷が落ちる。
「…雷斬衝……なんてね」
これが付加魔法のもう1つの使い方、武器に属性を付加させる。詠唱してから物理攻撃をしなければならないという面倒があるのでなかなか広まってないらしいが上手く扱えれば強力な武器となる。
もうここからは大逆転、サラマンダーをパクパク食うキリトがいたり片っ端から斬ってうしろから突き進む俺がいたりと最初からではまったく想像の出来ない光景が目の前に広がっていた。
―――――――
「さぁ、誰の命令とかいろいろ吐いてもらうわよ!!」
先ほどの戦闘で唯一生かしたメイジの男性にリーファは鋭い眼差しと剣先で脅した。まず、女の子の言う台詞じゃないだろ…て思った俺は間違っていないと思う。剣を向けられても黙秘のことからリーファは切りかかろうとしたが、そこに魔物化から戻ったキリトが。
「よ、ナイスファイト!」
「…は?」
「いやぁ、いい作戦だったよ。俺1人だったら速攻やられてるな」
1人で勝手に感心しながら1人でトレードウィンドウを広げて男に話しかけるキリト。それに対しリーファは尖った声を出すがそれをなだめてからさらに何か話しかけている。一緒に戦ってたはずの俺にも理解できない…だが次のキリトの言った言葉で全てが理解できた。
「これ、今さっき俺がゲットしたアイテムと金なんだけどさ。質問に答えてくれたら、全部あげちゃおうかなって思ってるんだけどなー、なんて…」
こいつ、敵を買収する気だ…。それを言われたサラマンダーのメイジは周りをきょろきょろ見渡してから再
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