第十一話「ケーキと言ったらやっぱりショートでしょ!」
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迷惑を掛けたし、助けてもらったからね」
やったー! パーティなんて久しぶり! 今から楽しみ!
上機嫌でニコニコと笑みを浮かべる僕を朱乃ちゃんは優しく微笑むのだった。
† † †
翌日の放課後。リアスちゃんに誘われ、僕はオカルトと研究部のパーティに参加していた。
乾杯の音頭が終わり各々が好きに行動する中、僕は一心不乱に料理を口に運ぶ。隣にはいつの間にか小猫ちゃんが腰掛け、こちらも料理に釘付けになっていた。
パーティは何故か立食形式。足が疲れますが、それよりも――。
「もっきゅもっきゅ……ふー、む……これは……なかなか」
「……レイ先輩、こちらのローストビーフも美味しいですよ」
「んー? もっきゅもっきゅ……おお、タレが美味……、こっちのコーンクリームスープも美味しいよ?」
「……頂きます」
小猫ちゃんと料理を交換し合いながら食べる食べる食べる。
リスのように次々と料理を口に詰める僕を朱乃ちゃんは微笑ましそうに眺めていた。ちゃんと味わってるんだよ? でも癖でついつい詰めちゃうんだ。
「もっきゅ……もっきゅ……もっきゅ……もっきゅ……もっきゅ……」
「美味しいですか?」
コクコク頷く。微笑みを浮かべた朱乃ちゃんは煮豚を差し出した。
「良ければどうぞ。お口に合えばいいのですが」
いただきます!
「うふふ、あ〜ん」
「あー……パクっ」
――もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ。
「あらあら、お味はどうですか?」
無言で一心不乱に口を動かす僕はビシッと親指を立てた。まいうー、ですよ!
「そうですか。……よかった」
ホッと息を吐く朱乃ちゃん。朱乃ちゃんが作る料理はどれも美味しいんだよね。たまにお家にお邪魔して朱乃ちゃんとママさんの手料理をご馳走になっているし。
「一番、兵藤一誠! ドラゴン波をします!」
向こうでは一誠が一発芸に興じていた。その周りにはリアスちゃんとアーシアちゃん、木場くんがワイワイと騒いでいる。
賑やかだねぇ。
「では、そろそろレイのお待ちかねの物を披露しましょうか」
粗方、料理も食べ終わった頃、とうとう待ちに待った時間が来た。そう、ケーキの登場である。
美しい純白の『大地』(ホイップクリーム)。等間隔で円を描いた『赤い宝石』(イチゴ)。嬉しいことにホールで登場したソレは、僕の目にはキラキラとエフェクトの如く星が散らばって見
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