第十一話「ケーキと言ったらやっぱりショートでしょ!」
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」
「でも、好きでもないからなぁ。――やっぱヤダ」
いつものように断ると、リアスちゃんは床に手をついた。こういうのを確か、おーあ〜るぜっと、って言うんだっけ? 期待させちゃったみたいでゴメンネ!
しゃがみ込んでズーンと沈んでいるリアスちゃんの頭をナデナデすると、たちまち復活した。
「……まあ、嫌われなくなっただけでも良しとしましょう」
朱乃ちゃんが何やら羨ましそうな目で見ています。ナデナデを所望のようなので撫でましょう。ナデナデ……。
「ところで、レイの用事って何だったんだ?」
と、イッセー。それはもちろん。
「ん? ちょっと教会を潰してきただけだよ」
僕の言葉に皆が凍りついた。
「潰してきたって、あなた……一体どうやって?」
「んー、燃やした」
「本当に規格外ね……」
やっぱり欲しいわ、なんて言うリアスちゃんの元から離れ、朱乃ちゃんの膝上に座る。何気に座り心地が良いのだ。朱乃ちゃんも嬉しそうにギュッとお腹に手を回した。
「でも手間が省けたわ。この街に堕天使が三人もいることが確認できたから、どうしようか考えていたところなの。ありがとう、レイ」
優しい笑みで礼を言うリアスちゃんにビシッと親指を立てる。気に入らなかったから潰しただけだし、気にしないで。
「さて、新しい眷属になったイッセーとアーシアの歓迎会をしないとね。近いうちにパーティをするわよ」
なんですと? パーティとな!
「あらあら、なら私はケーキを作りましょうか」
ケーキ! 小猫ちゃんの食指が働いたのか、ピクッと反応する。無論、僕のセンサーもビンビンだよ! 苺が乗ったショートケーキがいいでふ!
「えっ、朱乃さんの手料理が食べられるのか!? マジで!? 生きていてよかったぁあああ!」
ガッツポーズをして尋常じゃない喜び様で感涙するイッセー。その隣ではアーシアちゃんが可愛らしく頬を膨らませていた。
「私も料理を作ります! そうしたらイッセーさん、食べてくれますか?」
「食べる食べる! アーシアの手料理も食べれるなんて今から楽しみだな〜」
それを聞いたアーシアちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ僕は飾り付けをしようかな」
「……では、私は試食係を」
あ、ズルい! 僕も試食係がいい!
というか今思ったんだけど、眷属どころか部員ですらない僕はパーティに参加できるのかな?
僕は目を爛々と輝かせてリアスちゃんを上目遣いで見た。
「勿論、是非レイにも参加してもらいたいわ。今回の件でレイには随分と
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