暁～小説投稿ｻｲﾄ～:Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~ 帝国陸軍

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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~

帝国陸軍
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何をしてきていたのだろう、と。まるで自分が成して来た努力が戸突然現れた何かに壊されるのと同じ事だ。となると当然今の唯依中尉の心境は複雑なもの。

　…こうして出会ったのも何かしろの運命だろう。話を聞くぐらいなら俺にも出来るかもしれない。

「構わない。続けてくれ」

「ですが…」

「いいんだ。俺は唯依中尉がどんな事をしてきたのか、それが知りたい」

「ッ…。分かりました」

　俺の言葉に案外早く折れた唯依中尉は少しづつ話し始めてくれた。

　その話は俺が予想していなかった訓練兵時代の話から始まり、初めての初陣で多くの仲間を失い、そして自分の死にそうになった。

　其処から次は仲間を死なせない為にも開発主任と言う技術部に渡り、少しでも衛士の生存率を上げる為に戦術機の開発に携わってきたと。そして其処にいたるまでの道のりや挫折。色んな事を話してくれた。

　そんな自分の過去を会ったばかりの俺に話してくれている唯依中尉の表情は今にも泣きそうなものであり、それを見てしまった俺は自然と体が動いていた。

「あっ…」

　突然俺に抱きしめられた唯依中尉は抵抗も出来ず、俺の胸の中に納まる。いきなり俺に抱きしめられたのだから当然驚きの声も少しだけだが上がる。

　…そして俺も自分が何故こんな行動に出たのか分からなかった。只、自分の悲痛な過去を見ている唯依中尉を見ていると勝手に体が動いてしまった。

「俺は唯依中尉がやってきた事は決して無駄な事ではないと思う」

「え…」

「考えてもみろ。唯依中尉は今までの数ヶ月無駄だった、と言ったが、その数ヶ月がなければ俺は此処にはいなかったんだぞ？違うか？つまり唯依中尉の数ヶ月の努力が今こうして、この結果を生んだんだ。逸れは誇って良い事だと俺は思う。唯依中尉がやってきた事は決して無駄な事なんかじゃない。俺が保障する」

　自分でもこう言った場面で何を言っていいのか分からないが、只唯依中尉がやってきた事は無駄ではない、と言う事を必死に伝えた。

　事実、唯依中尉が今までにXFJ計画を続けていなければ、俺はこの場に間違いなくいなかっただろう。今回の会談があったのは間違いなく唯依中尉がXFJ計画を諦める事なく、続けてきていたからこそのものだ。

「わ、私は…私がやってきた事は…」

「ああ。決して無駄ではない。唯依中尉の努力は今こうして結果を残した。唯依中尉の苦労をしらない俺が言うのもなんだが…今まで大変だったな。そして有難う、今までXFJ計画を引っ張ってきてくれて」

「ッ…私は…私は…あぁ…あああぁぁぁああああぁぁぁ！！」

　俺の言葉を聞き、今まで溜まっていたものが爆発したのだろう。唯依中尉は俺の胸の中で声を上げながら、涙を流した。俺はそんな唯依中尉を安

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