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帝国陸軍
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方こそ宜しくお願いします。…お恥ずかしい話ながらもXFJ計画は乏しい結果しか残せていません。そんな時にシルバ少佐が持ってきてくれた今回の話は此方にとっても非常に喜ばしいものです。シルバ少佐には感謝しないといけません」
「別に俺が一人でやった事じゃない。感謝するなら横浜基地に着いた時にでも整備班や他の衛士に感謝の意を示してくれ。所詮俺がやった事なんて…取るに足らない事だ」
事実、俺がやった事など無に等しい。
今回戦術機のフレームや武装が発展したのも、あくまでも俺が持ってきたACの技術を香月が解析したからであり、其処に俺の手は加わっていないのだ。確かに俺がいなければ発展しなかった事なのだが、俺は何も手伝えていない。今回俺がやった事といえばひたすらシミュレーターを用いたXM3の訓練をしていたくらい。所詮戦う事しか俺には出来ないらしい。
「そんな事はありません!恐縮ながらも外から聞かせてもらいましたが、戦術機の重量を下げ機動性を上げる事に成功している時点でシルバ少佐がもたらしたものは凄い事です!更には新概念のOS。その性能はまだ分かりませんが、期待できるものなのでしょう?」
「…まぁそうだな。XM3が世界に普及すれば前線に赴く衛士の生存率は大きく上がるだろう」
「ッ!…早くXM3に触れてみたいものです」
「なら後で体験してみるか?一応手元にXM3のデータはある。後はシミュレーターにインストールするだけで使えるぞ?」
「本当ですか!?是非使わせて下さい!」
その言葉と同時に身を乗り出しながら俺の方へと詰め寄ってくる唯依中尉。最初に感じたイメージとは随分とかけ離れている姿だ。
「それは構わないが…少し離れてくれないか?」
「ッ!すいません!」
俺に指摘され、初めて自分の態勢に気づいたのか、顔を赤く染めながらも俺から距離を取ってくれた。
冷静沈着に見える彼女だが、そんな彼女を興奮させる程に今回俺が持ってきたものは良いものだったのだろう。…だろう、と言うか間違いなく世界の現状を変える代物なのだが。
「…ですが、こうもまじまじと魅せられると…私達が過ごして来た月はなんだったのだろう、と思ってしまいます…。あっ!すいません。今の言葉は忘れてください」
…。
このXFJ計画は既に数ヶ月の月日が流れている。そんな長い月日を消費しながらも何も結果が残せなかった唯依中尉達。そんな状況に置かれていた彼女達は相当焦っていた筈だ。早く何か結果を残さなければ、と。
そんな中に突拍子もなく、新技術を持ってきたのが俺。更にその新技術をXFJ計画に割り振りたいと自分達の方から言ってきたのだから、開発主任である唯依中尉はさぞかし喜んだ事だろう。そして同時に悔しさも感じだ筈。今まで自分は
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