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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
帝国陸軍
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の機体は軽量型だから薄いほうだが、もし重量型だった場合は本当に光線級のレーザーすらも防ぐのではないかと思ってしまう。

 と、話が逸れたが、とりあえず香月の徹夜によるAC解析によってそういった予想外の技術までもたらされた。当然香月がフレームなどの新技術を発見したと言っても一人で開発などが出来る訳もなく、香月につき合わされ整備班の人間も徹夜でひたすら取り組んでいた。

 俺が横浜基地を出る時にはハンガーが酷い事になっていたからな…皆死んでるんじゃないかと思う程だ。だがこうして巌谷との謁見に間に合わせてくれたのだから、俺もその結果に答えれる結果を出さなければならない。

「その言葉が本当なら横浜基地でやるだけの価値は確かにある…。しかしそうなると逆に君達が損をしないかな?」

 確かに俺達が此処に持ってきたものはかなりでかい。

 正直言うと、横浜基地にある現技術で不知火を超える性能を持つ戦術機を作る事が可能だ。だが、それでは意味がない。俺達が欲しいのは18にも及ぶ新型機であり、そんな膨大な数の戦術機を提供する事の出来る帝国とパイプをつなげる事が今回の目的だ。

 更にXFJ計画に賛同している各国の試験隊を通じて、上手く各国ともパイプを持てるかもしれない。それこそ巌谷が目指した外国の技術を取り入れた戦術機の強化も目指せるのだ。

 今横浜基地には全ての国が注目するであろうと容易に想像できる程の技術がたんまりつまっている。まさしく宝石箱、って奴だ。

「確かにその可能性はあります。ですが私達横浜基地が求めるのは新型機ではなく、あなた方とのパイプです」

「ッ!包み隠さず言ってくれるな」

「そうですね。ですが私が今回持ってきた新概念OSは自分で言うのもなんですが、かなりでかい恩をもたらしてくれます。此方がその資料です」

 予め持ってきたXM3に関する資料を巌谷中佐に手渡す。

 既にペースは此方のものだ…と言いたいが、最初からも何も巌谷中佐は此方の申し出を断れないだろう。

 まだXM3に関する性能が不確定要素なので巌谷中佐は安易に判断出来ない様子だが、持ってきた資料とデータを見ればすぐさま了承の返事を出すことが考えられる。巌谷中佐が立案したXFJ計画の新の狙いは各国とのつながりを深くする事だ。

 既にXFJ計画が発動している今、各国との薄いつながりは出来ている。後はそれを深いものに変える強打が必要なのだ。そして今回俺達が持ってきたXM3と強化フレームなど。繋がりを深くするのには十分すぎる程の要素だ。

 下手したら俺が持ってきた技術は20、30年後の技術だからな。いや、もっと先かもしれない。当たり前だ。戦術機よりも高性能なACから持ってきた技術が大半なのだから。何より一番時代を先取りしているのはレー
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