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とある麻帆良の超能力教師
とある麻帆良の超能力教師 五話
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には特別課題をやる。喜べ」


「え〜!呼んだだけなのに!」


「うるせぇその名で俺を呼ぶんじゃねぇ」


教室に入ってきたのは垣根帝督こと、ていとくんである。
垣根はさっそくていとくん呼ばわりしたまき絵に課題をだす。


「この二人、私に厳しいよ〜」


「まき絵は二人にあだ名をつけた張本人やからな〜でもこれだけ課題出されたら頭もよくなるんやない?」


「こんなことで良くなりたくないよ〜!」


まき絵の机には大量の課題が乗っていた。しかしまき絵はこれから先もあだ名呼びを止めないのだった。



………



「はぁ…」


放課後、ネギは一人溜め息をついていた。
そうあの後の授業をしたのだが、なんやかんやで初授業は失敗。おまけに明日菜からは魔法の事を怪しまれているのだ。
一人悩んでいると垣根がやってくる。


「な〜に辛気くさい顔してんだよ、授業でも失敗したか?」


「えぇ…そうなんですよ…中々うまくいかなくて」


「まあ若い頃は失敗なんて星の数ほどあるもんだ、一つや二つの失敗で気にしてんじゃねぇよ」


「重要なのはその失敗をどう生かすかだ」


垣根は淡々とネギに話していく。ネギは(あなたも若いんじゃ…)と思いながら話を聞いていた。


「ん…?」


「どうしましたか?」


「いや…あいつ落ちそうだと思って」


「あれは…27番の宮崎のどかさん…あんなに沢山本を持って危ないですね…」


二人の視線の先には図書委員でもある宮崎のどかが本を沢山積んで階段を降りていた
本の量は結構多く、前が見えているのか分からないほどだ。


危ないと思っていた矢先、案の定彼女は足を滑らせ転落してしまう。


「やっぱり!」


「チッ…!」


ネギは杖を掴み魔法を使おうとする。しかしネギの横を白い翼が横切る。
ネギが見たのは純白の六枚の翼が生えた垣根の姿だった。


「よっと……おーいお前大丈夫か?」


垣根はのどかを空中でキャッチすると、静かに地面に降りる。


「垣根…先生?」


「大丈夫みてえだな」


のどかの意識を確認し、ゆっくりと立ち上がる。しかし垣根とネギは気づいていなかった。この光景を目撃されていたのを。


「あ…あんた達…」


「げっ!神楽坂!」


一部始終を見ていたのは明日菜であった。垣根は「しまった」という顔をし、ネギは必死に言い訳を考えている。
明日菜は二人を拉致すると林の中へと強引に連れていく。その間わずか数秒。
そして残されたのどかは呆然としていた。


「あんた達…超能力者だったのねー!!」



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