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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第9話 虎退治ですよ?
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「ギャオオオオオン」

その咆哮は門の外にいる黒ウサギ達にも届いた

「今度はなんですか!」

「竜に変身した修也だな」

「そんなはず無いでしょうが!このお馬鹿様!」

バシーンと気持ちの良い音が響く
十六夜の冗談が事実だったのは後で分かることだった

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「ギャオオオオオン」

「何ですか! 今の声は!」

その咆哮は森の中にいた飛鳥達にも届いていた

「もしガルドだとしたら耀たちは大丈夫かしら」

飛鳥はガルドと戦っているであろう耀たちの心配をする

ガサッと言う音と共に茂みが揺れた

「誰!?」

「……私」

茂みから出てきたのは、血でぬれた耀だった。
右手に十字剣を持っている

「か、春日部さん! 大丈夫!?」

「私は大丈夫。でも、修也が…修也が…!」

耀は言葉に飛鳥は修也の身に何かが起こったことを悟る

「春日部さん! 落ち着いて! 修也くんの身に何が起こったの!?」

「修也が…私をかばって…どうしよう! 修也が死んじゃうよ!」

耀は頭を抱えてうずくまる

「そう、分かったわ」

飛鳥は剣を手に取り立ち上がる

「ジンくん、春日部さんのこと、よろしく」

「わかりました」

飛鳥は耀をジンに任せ、1人、屋敷の方へと向かうのだった

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残されたジンは耀の傷の具合を見る

「これは…」

しかし、耀には怪我など一つも無かった
それが意味しているのはただ一つ
誰かの血、つまりは修也の血である

「修也さん…飛鳥さん…」

ジンは空を見上げて同士の無事を祈るのだった

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「まだ、この中にいるのね」

飛鳥は館を見上げる
そこからは何の音もしない
それは修也がどこかへ逃げて隠れているか
ガルドに殺されたか
どちらかを意味する

飛鳥は前者である事を祈りながら館に火をつけ、中に入る

「ガウ!」

館の中に煙が立ちこめ、ガルドが扉を破って出てくる
その口は赤く、血に染まっていた
飛鳥は一瞬、修也が死んだという可能性が頭をよぎるが
ガルドに気付かれまいと気丈に振舞う

「ごめんなさい。せっかくの屋敷を、でも、貴方には地位も名誉もなにも残ってないんでしょう
ならせめて、森の王者として戦うべきじゃなくて?」

「グルルル…ガウ!」

ガルドは2階から飛鳥へと飛び掛る
しかし


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