第6話
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れ、冒頭の下りになった訳だ。
あえて言おう、美少女にアーンしてもらえるのは男冥利に尽きる、これは認めよう。
しかし、俺はそれを欲してはいない。加えて、義理とは言え家族だ。
嬉しさより恥ずかしさが多い。何せ大衆の前でアーンを双方からだ、公開処刑を受けている気分になる。
「二人ともアーンはいい!自分で食べる!」
「ムゥ、弟君のケチ」
「たまには乗ってくれても良いのに」
不満げな姉と妹の視線を両側から受け、
『チッ、ヘタレが!』
と言う一夏の無言の視線を背中に感じながら、黙って朝食を胃のなかに納めていく。
今に見ていろ一夏。お前が絶句する超弩級の爆弾投下してやるからな。
食べ終わる直前にげっそり窶れたゼロとすこぶる血色の良い少女二人が入ってきて、針のむしろ状態の俺を見て穏やかな視線で、
『俺みたいになるな、辛いぞ』
と言っていたのが凄く切なかった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
まあ、言われるまでもなく、そんな関係になりようがない俺は、さっさと渋る姉と別れ、教室へ向かっていた。
「兄さん、休み時間に…、」
「来なくていい」
「絶対行く」
来てほしくないのに目に闘志を燃やし、ショートカットの髪を揺らし、自らの教室へ入っていった。
長いストレートのスタイルの良い姉と違い、スレンダーでボーイッシュな妹は、同性から度々告白されたらしい。
と言っても、妹もオルコット級はある。姉が規格外なのだ。
なに食ったらあんなになるんだ?篠ノ之を凌駕しているんだが。
我が義理の姉の肉体の神秘に思考を巡らせながら、自身の席に着く。
一夏が周りの女子や山田先生とISスーツについて議論していると、織斑先生が入ってきた。
「諸君、おはよう」
「お、おはようございます!」
騒がしかった教室があら不思議、織斑先生が来ただけでこんなにも統率が取れた教室に。
教師となった今でも最強と謳われる、織斑千冬は伊達じゃない。
「今日からは本格的な実戦訓練を開始する。訓練機ではあるが、ISを使用しての授業になるので各人気を引き締めるように。各人のISスーツが届くまでは学校指定の物を使うので忘れないようにな。忘れた者は、代わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらう。それも無い者は…、まあ、下着で構わんだろう」
織斑先生が連絡事項をまとめ、最後にジョークで締めた。
一夏やゼロは微妙な表情だが、そもそも忘れる方が悪いのだ。先に言われているのに、それでも忘れるならば、甘んじて水着なり下着でなりで受けてもらえば良い。
勿論、織斑先生がそんな事をやらせる訳がないが。
因みに一夏の受け売りだが、学校指定のISスーツは、タンクトップとスパッツを合わせたシンプルな
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