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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
戦術機強化への道のり
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意しなければならない。しかし、今現在性能も良く第三世代として活躍している不知火はその設計上、これ以上自国での発展が難しいと判断。

 しかし、外国の手を借りる事に未だ根強い抵抗がある帝国側は外国の手を借りようとしなかった。そこで立ち上がったのが、帝国の人間である巌谷榮二中佐からXFJ計画が提案されたとの事。

 …最大の敵はBETAと言っても、敵はそれだけではない、と言う事か。何処の国でも、何処の世界でも人間は互いに手を取り合う事はないものだな。

 巌谷榮二中佐…か。今回の交渉相手も恐らくはこの人物だろう。

 中々に上手い話を考える人間だ。恐らくこのXFJ計画は不知火の強化を測るだけではなく、帝国側の意識を変える為にもやっているのだろう。此処横浜基地が立てられた場所にしようされたG弾。それに関する資料も読んだが、確かにこれを読めば日本側が米国に反感を覚えるのも納得出来る。

 だが何回も言う様に今は人間同士でいがみ合っている場合ではないのではないか?只でさえ圧倒的な物量を誇るBETAに圧されていると言うのに…まぁこれ以上は言っても仕方がない事。人間同士、争うのは当然と言えば当然の事だ。生きている場所が違えば、それだけ思想も違うのだから。

「明日から忙しくなりそうだ…」

 香月は今日中に二機だけシミュレーションにXM3を付けておくと言っていた。なら俺は明日の朝からひたすらシミュレーションを行う事になるだろう。もう人目がどうとか言ってられない。あいつ等の事を知ってしまったら、悠長に人目が付かない時間、だなんて言ってられる余裕もなくなってしまった。

「…そろそろ寝るか」

 これ以上考え事をすると深い思考に嵌まりそうなので大人しく寝る事にした。時間はまだ早いが…明日からきつい一日になるのだから体を休める事が必要だろう。そう判断した俺は衣服を脱ぎ捨て、ベッドの上に横になり、瞼を閉じた。

 
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