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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
戦術機強化への道のり
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間だった。最初は苦手なタイプだ、と思っていたが、それは俺の偏見であり、本質を見抜けていなかっただけだった。
自分勝手だが、その根本には優しさがあり、周りを思っての行動。それが、俺が速瀬に感じた今の印象だ。自分の感情を上手く外に出せない人間。こんな事を速瀬に言ったら再び怒られそうだが、俺はそう感じた。
そんな優しさを持つ速瀬が死ぬ。伊隅達が死ぬ。そんな事…認めないし、死なせない。何故出会って二日しかたってない人間をこうも守ろうとしているのか分からないが、あいつらは死なせない。速瀬たちは俺が守る。…それに白銀から頼まれてしまえば断れる訳もない。
「それを聞いて安心しました。シルバ少佐なら皆を守ってくれると信じてます」
「…気恥ずかしい事を真正面から言うな」
「あはは!すいません」
口を開けて笑う白銀を見て、俺も自然を笑みを浮かべる。
…自然と笑えるようになったのはこの世界に来てからか?この短い間で俺も変わったもんだ…。
「恥ずかしいのはこっちよ。私の目の前で友情を見せ付けないでくれない?」
「「っう…」」
「まぁいいわ。話を戻すけど、新型機を手に入れたといっても、18機全部手に入れられる訳じゃない。只、その元となる話を見つけただけ」
「元?」
「そう元、よ。XFJ計画って言う不知火を強化する計画なんだけど…まぁその計画が良い結果を残せてない訳。当然このままいけばXFJ計画は瓦解って事になるわ。でもあんた達が持ってきたXM3やらAMSやらを用いればXFJ計画に結果を残す事は間違いなく出来る。そしてXFJ計画で出来た機体で更に結果を残し、それを聞きつけた帝国軍やら国連軍の方にXM3とかを新型機と交換条件で売りつける。時間は掛かるけど新型機を18機も手に入れる以上、これ以上の短縮は出来ないわよ」
「…まだXM3がどのようなものか俺は分からないが、確かにXM3を搭載した戦術機で何かしろの結果を残せば売れるだろうな。無償で流すよりも有益だ」
「どうせ白銀はこのXM3を世界に普及させるつもりなんでしょ?だったらもっと有益に使うだけの話よ。何か問題ある?」
「いえ、ありません」
新型機を此方で作り、XM3をだしにする事によって手に入らない数の新型機を外で作らせ、此方に持ってこさせる。中々にえげつない考えだ。確かに無償でXM3やAMSを流す事に比べたら当然有益だ。それに外とのパイプも深く繋げる事が出来る。
しかし、XM3を使い、何かしろの結果を残せない場合、全て無意味になるのだが…此方にはこの先何が起こるかわかっている白銀がいる。この話を聞いている限り、白銀はXFJ計画なるもの知らなかった様子だが、白銀が知っている歴史と其処までの差異は生まないだろう。…時間の概念に
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