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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
戦術機強化への道のり
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な時間を過ごして来た証拠だ。
「別にいいんじゃない?下手糞な操作がどれだけ上手くなるか見ものだし」
「…」
香月の辛辣な言葉に反論する事が出来ない。中々に悔しいものがある…!
「で、XM3は今日中にシミュレーターの方に入れておくけど、白銀が言ってきた新型機の話、丁度良いのがあったわよ?」
…?白銀は白銀でXM3とは別に話を通していたのか。新型機と言うからには戦術機の事だろう。
「何時の間に」
「ははは。ちょっと撃震とかじゃ皆の成長速度を考えると直ぐ乗れなくなりそうなんで…吹雪辺りでも今のところは十分なんですけどね。将来性を考えるならやっぱり余裕が見れる新型が欲しいな、なんて」
「こいついきなり私の部屋に来たと思ったら何て言ったと思う?18機の新型を用意してくれ、よ?あの時は本気で殺してやろうかと思ったわ」
「ゆ、夕呼先生が何でも言って来いって言ってくれたから頼んだんですよ!」
「それでも18機には無理があるって普通思わないの!?この馬鹿!」
「っう…言い返せない」
この世界での戦術機の価値を具体的に知らない為、18機にもなる新型機の用意がどれ程難しいか分からない。
だが、それなりの地位を持つ香月が殺したい、と言う程の事なのだから、余程無理がある内容だったのだろう。白銀自身もそれを理解しているだろうに、それでも香月に頼む辺り余程あの訓練兵達の成長が早いと見受けられる。
…ん?だが待てよ。あの訓練兵達は四人。白銀あわせて五人の筈じゃ?なら残りの13機はなんだ?
「白銀。お前達の部隊を除いても残り13機。なんの為に用意するんだ?」
「え?当然ヴァルキリー隊の方に回す分ですよ」
「…何故お前がヴァルキリー隊の方に気を回す?」
白銀の言葉に嫌な予感を感じてしまった。聞かなければいい事を聞いてしまったかもしれないが、聞いておいた方が後の為になる…と思い俺は白銀に疑問をぶつけた。
「…今ヴァルキリー隊に所属しているシルバ少佐には言いづらい事ですが、ヴァルキリー隊の半分以上は…死にます」
「ッ!」
ある程度予想していたとは言え、白銀から打ち明けられた事実に胸が締め付けられる思いになる。自分でも何故こんな感情が湧き上がるように出てくるのか分からなかったが。
「前のループでは俺もヴァルキリー隊の皆に助けられました。だからこそ俺もヴァルキリー隊の皆を死なせたくないんです」
「…」
「だからシルバさん。ヴァルキリー隊の皆はシルバさんに任せます」
「…ああ。誰も死なせない」
その時俺の脳裏に浮かんできたのは昨夜の速瀬の姿。
今までに会ったことのない人間だったが、速瀬と話していたあの時間は不思議と心地の良い時
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