第二章 A's編
第三十三話 『お引越し(前編)』
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の底上げなら強化の魔術を使えばいいだけですし。魔術回路に繋がっているんですからそれだけあれば十分です」
「でもでも、シホちゃん! それじゃまた力負けしちゃうかもしれないんだよ!?」
なのはがそう叫ぶが、シホは鋭い視線になりポケットから教鞭を取り出した。
当然、投影品だがそこはもう誰も突っ込みは入れない。
「なのは、それに皆も……少し聞きなさい。私の魔術は殺傷? それとも非殺傷?」
「えっと…あきらかに殺傷だよね?」
「そう。あきらかに殺傷能力に長けているものだわ。でもそれがアンリミテッド・エアを使用する事によってどうなるでしょう?」
「あっ…!」
そこでいの一番にエイミィが声を上げた。
まだ他の皆はわかっていないようだが、さすが管理局局員は伊達ではないとシホは思った。
それでエイミィは大声を上げながら、
「魔術回路に繋がっているから魔術も当然非殺傷設定になる。だからもう遠慮する事なく全力で力を振るえるっていう事!?」
「ご名答。さすがエイミィさん。…そう、今まで私は殺さないように手加減して挑んでいたけど、矛盾した言い方だけどそれでも手は抜かず本気でやっていた事に変わりはなかった。
だけどそれの枷がなくなったことになるから…次はもう遅れは取らせないわ!」
「あ、でも非殺傷設定でもシホちゃんの使う武装は危険極まりないから当たり所が悪かったら死んじゃうから扱いには気をつけてね?」
「あ、はい」
シホがそう言って意気込みを新たにしているところにエイミィが注意を施した。
それでシホもすぐにその考えに至り、頷いた。
しかし、もう既にシホがアンリミテッド・エアを使う前提での話しになっているのは気づいているのはエイミィだけだろう。
めずらしくシホは遠坂凛の十八番である“うっかり”をしてしまっていた。
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