第二章 A's編
第三十三話 『お引越し(前編)』
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かと…」
「ま、まぁなんとなく理解はできたけど…。シホ、君達は普段からそんな訓練をしているのか?」
「…ええ、まぁ。なのはは知らないと思うけど夜にはなにかと物騒な訓練はよくしているわ。殺気のない相手とかにも役立つし…」
「やっぱり、お兄ちゃん達って………」
なのはが地面に手をついてやたら目から汗を流しているように見えたけどここはスルー。
ユーノがさりげなく慰めているのが唯一の救いか。
逆にフェイト、フィア、アルフの三名はいかにも参加したそうな顔をしていたのも気づかない振りをする。
フィア、アルフの二名はギリギリついてこれそうだけど、デバイスがないと少し身体能力が高い程度のフェイトはついてこれそうにないし…。
……………
…………
………
それで結局、私は動けない体ともあって傍にはフィアがフェレット形態で着いていてくれたけど、
「なんか、私って結構無様…?」
「そんなことないです! ああ、それにしてもなのはさん。早く迎えに来てください! お姉様は動けないんですよ〜!?」
アヴァロンで外側の傷を治しても結局動けない事もあって迎えに来てくれるまで一人空の月を眺めていた。
それから少ししてなのは達が迎えに来てくれて、フィアは気づかれないように転送して帰っていった。
だけど、一緒にいてくれた方がよかったかもしれない。…だって、桃子お母さんから流れてくるオーラがとても怖かったからです、はい。
家に到着する間、言い訳をしたけど本当に信じてくれたのか不安なのかは謎であり、帰っても体が動かせない為に食事やお風呂などはお母さんが直々にしてくださったのでとても恥ずかしかった。
教訓………母親は怒らせてはいけない。
◆◇―――――――――◇◆
―――翌日、
(あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜………!!)
シホは正直、極度の傷の後遺症を侮っていた。
前の体の時ならいざ知らずこんなに重症を負うのは今回が初めてな為、
(痛みが、痛みがぁーーー!?)
苦痛に体を大いに震わせていた。
それで布団からは出る事が出来ず、結局午前中は寝たきりの状態だった。
それで午後頃になりやっと動けるようになったのでなのは達の場所にいく許可をもらったシホは指定された場所へと向かっていった。
が、走ろうとする動作だけで筋肉が引き攣りを起こしそうになってしまう為、一歩一歩慎重に歩いていかなければいけないという苦行を強いられていた。
そしてやっとの事、到着したシホはなのはとフェイトがマンションのベランダから顔を出して街を眺めている光景を目にして、
(うーん…声がかけづらい。参ったわね…)
声を掛けようかどうか迷っていた。だが二人はシホがマンションの前まで来ていたのに気づいたら
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ