第二章 A's編
第三十三話 『お引越し(前編)』
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」
「任された! その時はシホちゃんにも映像を見せるよ。さらにクロノ君の弱みを握れるのは私にとっても利益になるし〜♪」
「フェイトのこれからの行動に期待ですね」
「そこら辺は抜かりなし!
もうフェイトちゃんには『家族になったら名前で呼び捨てにするのはあまり控えた方がいい』と『兄妹になったらお兄ちゃんと呼ぶのが鉄則』って教えてあるから。
なのはちゃんとシホちゃんの例をあげたらひどく納得していたしね」
「グッジョブです。エイミィさん…!」
「なんの、なんの!」
「………」
シホちゃん達は話がヒートアップして互いに手をガッシリと握り合っていました。
えっと…ゴメンナサイ、クロノ君。私だけじゃこの二人の会話に入っていけるほどの勇気がありません。
だから、これから色々苦労するだろうと思うけど、頑張ってね…。
私は、その、応援するから。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・シュバインオーグ
それからミーティングルームにアースラスタッフと私達は集められてこれからの方針を話し合っていた。
しかし肝心のアースラが使えないという事態にどうしたものかと私は思ったけど、そこはさしずめ手配していたらしい。
いや、なんていうか建前は私達の保護も兼ねてって言ってはいるけど、前々からフェイトの為に準備をしていたのは明白かもしれない。
それはなにかというとぉ…。
「まさか司令室という名の自宅を用意してしまうなんて、さすがリンディさん…」
「これでならなのはさん達の親御さんにも話を通せるし、なんとか現状のシホさんの状態を説明できるでしょう?」
「そうですけど…この包帯だらけで動けない体をどう説明するつもりですか…? なのはは部屋に転送すればどうにかなりますけど…」
「やっぱり…無理ですかね?」
「ちょっと、きついかもしれないです。だからちょっとこっちの口裏に合わせて貰ってもいいですか?」
「いいですよ。それでどういった事にするの…?」
「私が結界に取り込まれる前の山奥に包帯を全部はずして転送してくれませんか…?」
「「「えええぇーーー!!?」」」
そこで大声を上げる一同。
「ど、どうしてそうなるの!?」
「…いえ、結界に取り込まれる前まで兄さん達と気配とかを完全に消して奇襲しあう訓練をしていたんですよ。
それで結界に取り込まれる前に私は異変に気づいたので先に二人には帰ってもらったんです。
そしてここから少し話を捏造して、私一人久しぶりに全力で体を行使して無理して全身筋肉痛を起こして動けなくなったという口実にしようかと。
…幸い、傷はセイバーのおかげでもう跡はほとんど残っていませんから包帯無しでもどうにかなると思いますし、なのはが食事時に私はどこ? あたりを訪ねてくれればうまくいく
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