第二章 A's編
第三十三話 『お引越し(前編)』
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ぁ…」
確かにそう考えるとアルフさんはいるけど二人だけじゃ寂しいから、フェイトちゃんにとってはいい話かもしれない。
「まぁ、フェイトちゃんはまだ気持ちの整理がついていないから。だから結論を出すのはまだ先、かなぁ…」
「そうですね。フェイトっておとなしい性格ですからまだ遠慮しているところが目に浮かびます」
「うん、そうだね」
「そうだねぇ。それでなのはちゃん的にはどう思う?」
「え。そうですね………えっと、なんだかとても良いと思います」
クロノ君は少し厳しいけど面倒見はとてもいいから良いお兄ちゃんになるだろうし、それにリンディさんは私のお母さんと同じでとても優しいから。
だからいい家族になれると思います。同じ境遇のシホちゃんももう私の大事な家族ですから。
でもエイミィさんはどうして私だけに聞いたんだろう…?
だけどそれはすぐに分かりました。
「シホちゃんはなのはちゃんの家の家族になれた時、嬉しかった?」
「えっ、あ…えっと…」
エイミィさんはフェイトちゃんと同じ境遇のシホちゃんになにか聞きたいらしいです。
それでシホちゃんは少し言葉に迷っているようで一回私の方を見てきた。
だから私は笑顔を返しておきました。
それでシホちゃんは「はい…」と照れながら言っていました。
「それでだけどフェイトちゃんの先輩として最初の時はどうだったの…?」
「そうですね。私は最初の時はまだこの世界の裏事情や情報取得とかに色々振り回されていましたから、つい気を使ってしまっていました」
「確かに…そうだよね。ただでさえ自分の周りはまったく違う世界だからそうなるのは想像に難しくないね。ゴメンね、変な事思い出させちゃって…」
「いえ、大丈夫ですよ」
「でも、今じゃもうそんな事ないよねー♪」
私がシホちゃんの言葉に便乗してそう付け足すと、
「そうね。それに当初は全員名前だけで呼んでいましたけど…なのはの手助けの甲斐あって、今は名前の後に…その、お母さんとか兄さんと言っています」
「そっかぁ…。うん。とてもいいことだと思うよ。…そうかそうかぁ…。そうなるとフェイトちゃんもクロノ君の義妹になる訳だから…」
…あ、なんか話の展開が怪しくなってきました。
なんでかシホちゃんとエイミィさんが一緒にいる時、こういう怪しい雰囲気になると何かとんでもない事が起こりそうな予感がヒシヒシとします。主にクロノ君にとって…。
「フェイトちゃんに『お兄ちゃん』って呼ばれた時、クロノ君、どんな反応するだろうね」
「おそらくうろたえた後に、なんとか返事を返してどこかで悶えている姿が想像できますね?」
「そうそう! クロノ君って性格は堅物だから思わずの一撃は確実にヒットすると思うんだよね!」
「…ぜひ映像に残しておきたいですね
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