第二章 A's編
第三十三話 『お引越し(前編)』
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
Side 高町なのは
グレアム提督の部屋から退出後、私達は今、エイミィさんと車椅子に乗っているシホちゃんと一緒にエレベーターに乗って移動中。
フェイトちゃん達とは途中で別れちゃったけどまた合流する予定。
そこでエイミィさんが、
「ああ、シホちゃん。ちょっといい?」
「はい? なんですか?」
「うん。シホちゃんの持っていたデバイス…アンリミテッド・エアの事なんだけど起動してくれたおかげで中身が大分解析できるようになったんだよ。
それで調べてみたところ、やっぱり特別というか、なんていうか…」
エイミィさんが妙に言葉を濁している。
どうしたのかな?
「特別って言いますと?」
「うん。今までこのデバイスの所有者権限を持っている人物の該当が調べられなかったの。
発掘されたっていうんだから、かつて誰かが使った形跡くらいの記録は残っていると思ったんだけどそれも該当0でね。
やっぱりこのデバイスはシホちゃんの特別な魔力でないと起動できない事が判明したの。
しかもとても驚いたんだけどね。この子ってね、シホちゃんのリンカーコアだけじゃなくて魔術回路にも繋がっているらしくて事実上この世界で使える人物はシホちゃんだけって話なの」
「えぇー…魔術回路にも繋がっているって。まさしく前例がないですよね?」
「そうなんだよー。だからもうマリー……あ、デバイスをメンテナンスする人で私の知り合いの子ね……その子が破損したレイジングハート達の修理と一緒に並行して現在調査中なの。
それになのはちゃん、フェイトちゃん、フィアットちゃんの時と同様に管理局に正式に手続きをして専用デバイス登録する必要があるからおそらく帰ってくるのは当分先になっちゃうかもね」
「そうですか…」
シホちゃんは少し残念そうな表情をしている。
そうだよね。私だってレイジングハートと離れちゃうと思うと寂しい気持ちになっちゃうから。
それにシホちゃんのはもともと思い入れのある宝石だから余計そう思っちゃうのはしかたがないことだと思う。
「まぁ、シホちゃんがそれを使うかはまた後の話になるから今はそれだけ気に留めておいて。
それと話は変わるんだけどねー、ふふふ♪」
「どうしたの、エイミィさん?」
そこでエイミィさんは少し笑みを浮かべて、私達にとってサプライズな情報を教えてくれた。
「なんでもまだ本決まりじゃないけど艦長がフェイトちゃんにウチの子にならないかっていう話をしているんだよ」
「え!」
「それはまた……」
本当にビックリの内容です。
まさかそんな話があったなんて。
「ほら、フェイトちゃんってプレシア事件で天涯孤独になっちゃったでしょ。
それでウチの子にするって艦長が張り切っちゃってね」
「そうなんですか
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ