スーパーロボット大戦OGs
0121話
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「で、これからどうするの?」
レモンがそう聞いてきたのは恥ずかしげもなく流していた涙がようやく止まり、落ち着いた後の事だった。
「なるべく早くここを脱出する。このままドルムの中にいれば、恐らくアインストの巣へと行く事になるからな。だが、その前に他のメンバーのこれからを決めておきたい」
そう。既に大分人数が減ったシャドウミラー隊だが、俺とレモン以外の人間もその数は少ないがいるのだ。特にレモンの部下の技術班はあちらの世界にいた時と同じ数が丸々残っている。あちらの世界で俺達に合流した者も、数は少ないが何人かいる。
「量産型Wはいいとして……W16、お前はどうする?」
俺とヴィンデルのやり取りを黙って見ていたエキドナへと声を掛ける。
「私はもちろんレモン様とアクセル隊長と行動を共にさせて貰います」
何の躊躇もなく言い切るエキドナ。その様子は一見すると以前までと変わらないようにも感じるが、俺は口元に微かな笑みを浮かべているのに気が付いていた。ラミアと同じく自我が確立しつつあるのだろう。
「……そうだな。とりあず、シャドウミラーに所属している人間に連絡を取ってくれ。『シャドウミラー隊の指揮官であるヴィンデルが死んだ事により、シャドウミラー隊は解散とする。各自脱出するように。残っている機体は好きに使っても構わない。行く場所が無い者はギャンランドへ集合せよ』だ」
「了解しました」
エキドナが早速コンピュータでシャドウミラー隊所属のメンバーへと通信を送っている。
「さて、とにかく俺達はギャンランドへ行くとしよう。このドルムの異常重力から脱出さえ出来れば後はどうにでもなる」
「……でも、重力異常がかなり強くなってきてるわよ? これから脱出が出来るかしら?」
「どのみちここにいればアインストの巣へご招待だ。脱出出来るにしろ、出来ないにしろ、戦力は整えておきたい。……一緒に来てくれるんだろう?」
レモンへと手を伸ばす。
「当然でしょう。私が貴男の側を離れると思ってるの?」
その手を取るレモン。そのまま周囲で作業をしていた量産型Wやエキドナと共に、作戦司令室を出て行く。
部屋から出る時、一瞬だけヴィンデルの遺体へ視線を向ける。
……じゃあな、ヴィンデル。先に逝ってろ。俺とレモンもいずれそっちに行く事になる。そうしたらまた3人で集まろう……
作戦司令室にいたメンバーで格納庫へと入ると、既にそこには量産型Wと技術班のメンバーが揃っていた。嬉しいのか悲しいのか分からないが、俺の部下に配属されていた数少ない人間は1人もこの場にいない。恐らく全員が個々に脱出したのだろう。
「レモン様、アクセル隊長。どうやらこれで全員のようです。また、格納庫にあった機動兵器等は
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