真・恋姫
第十六話
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村に戻ればそれはもう大変な騒ぎだった。
「娘が帰って来たー!」
「食料もあるぞー!」
「これで年を越せるー!」
この頃は重税に飢饉のダブルパンチで苦しんでいた時期だっけ。だから黄巾党なんて出来たんだし。
「ありがとうございますじゃ」
「礼を言われるような事ではない」
「それでもですじゃ。どうか素直に受け取ってくだされ」
「……そうか」
爺さんにここまで言われたのならしょうがないか。素直に受け取った後、爺さんの横に一人の少女がやって来た。
「あ、あの!」
「ん?」
「こ、こら劉備!」
……劉備?劉備!?
「私劉玄徳といいます。この度は助けていただきありがとうございました!」
本当に劉備って名乗っちゃったよ。女の子が、ね?史実では男だって書いてあったのに。
「いえ、当然の事をしたまでの事」
「もしかして貴方達は天の御使いなんですか?」
「天の御使い?」
「都の占い師、管路が言っていた戯言じゃ。そのような人物などいないと言っておろうに」
天の御使い……ここは恋姫の世界か。劉備がいるから真の方になるが。
「私達は外来、遠く西の方から来た旅人ですよ」
「そうなんですか……」
「しかし、天か。其奴には関わり合いにならない方が良いな」
「な、何でですか!?」
「天とは国のトップ、頂上を表す言葉……今なら劉宏殿下がそれにあたる筈だ。未だ帝が健在なのに天の御使いと名乗る輩が現れれば反逆者として扱われるだろうな」
「なるほど……」
「……無駄に説法してしまったな。永巡よ、まだ陽も高い故に旅立とうではないか」
まあもうこの村に用はないな。サクラもノックダウンしてるし、離れた場所であれをだしてやるか。
「あ、あの!」
「まだ何か?」
「私もついて行っていいですか?」
「劉備!?」
「俺は構わんが」
「余は賛成だ。美少女は増えれば増えるほどいい」
「あたしも別にいいよ。お姉ちゃんが増えるのは良い事だしね」
「爺さんは?」
「……この子は正義感の強いじゃ。何時かは旅立つ、そう思ってはいたがこんなに早くとはの」
「村長さん……」
「儂にとって孫みたいなものじゃ。よろしく頼みますぞ」
「了解した」
こうして旅の一行に劉備が加わった。な〜んか、助ける度に仲間が増えていくな。
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