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転生者達による神世界開拓記
真・恋姫
第十六話
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〜し、あたしも張り切っちゃうよ〜!」



 ネロは張り切っている。アイシアは高揚している。サクラは……死んでいる(笑)勿論、比喩表現だが魂の尾が出かかっている所を見ると、危ない所まで来ているな。



 「うにゃ……お腹が減って力が出ない」

 「それは早朝日曜アニメのヒーローの台詞だ!エロゲーのヒロインが言う台詞じゃねえ!」



 青セイバーなら言いそうだが。あれだけ食って何も変わらないなんて勝利すべき黄金の剣(カリバーン)の呪い恐るべし。



 「見えたぞ永巡よ!」

 「どうするのお兄さん?」

 「どうするって……突撃しかないだろ?」



 実は何も案がなかったり……テヘ☆



 「突撃だな?では行くぞ!」

 「お兄さん仕込みの棒術、その身に喰らわせてあげる!」

 「皆、頑張ってー……」

 「ネロは荷馬車の解放を最優先だ。あれに村娘達がいる筈!」

 「了解だ!」

 「俺が右から攻めるからアイシアは左から攻めろ!」

 「うん!」



 更にスピードを上げるネロ。左右に回り込む俺とアイシア。流石に黄巾も気づくが遅過ぎたな!



 「うお!?なんだこいつぎゃべ!?」

 「汚い口を開くでないわ!」

 「女だと!?」

 「えーい!」

 「ごぱっ!」

 「はっ!」

 「っだぁ!?」



 一瞬で三人を制圧、残る賊も叩き潰す!





 〜〜〜〜〜〜





 「こんなものか?」

 「いや、ちゃんと殺しておこう。後が面倒だからな」

 「うぃ。アイシアは中の村娘達と話しつけて」

 「はーい」



 賊を死体すら残さぬように燃やした。ネロの初戦闘だったがどうしてなかなか。



 「……どうした永巡よ?」

 「いや、なに、その剣で人が斬れるとはと思ってな」

 「余も驚いておるがな。元々芸術作品として作ったもの、故に打撃程度にでも使えればよいと思っていた」

 「守護転生(セカンドリターン)の影響かな?」

 「その可能性が高い。あれがこれを武器と認識すれば切れ味も上がり、錆びずに済むであろう。被術者が若返るようなもの、そのぐらいの副産物があっても不思議ではあるまい」



 作成者である俺もよく分からない守護転生システム。半分寝てたからうろ覚えなんだよな。今見ようとしてもブラックボックス化してるから見れないし。



 「お兄さーん、早く帰ろうよー」

 「……早く帰るか」

 「そうだな。早く帰って湯浴みがしたい」

 「はいはい」



 俺達は今来た道を帰っていくのだった
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