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 リーファは両足でしっかりと地面を踏みしめると、愛用の剣を大上段に構える。視線に力をこめ、サラマンダーたちを睨む。

「あと一人は絶対に道連れにするわ。デスペナルティーが惜しくない人からかかってきなさい」

 低い声で言うと、リーダー格と見られる男以外の二人のサラマンダーが猛り立つように奇声を上げた。中央にいる男が男達の行動に手で制して言った。

「諦めろ、もう翅は限界だろう。こっちはまだ飛べる」

 言われた通りだが諦める気はない。男は私の反応で答えを察したのか首を横に振る。

「やれやれ、気の強い子だな。仕方ない」

 翅を鳴らして浮き上がる。それを見た左右にいた男も片手に握るスティックを操作して空えと上昇した。たとえ、三本の槍に貫かれようとも、最初の敵だけは渾身の一撃を一太刀浴びせる覚悟で腕に力をこめる。敵が三方から取り囲み、今まさに突撃しようとした時だった。

 突然槍を構えていた男の一人が消えたかと思うと地面から大きな音とともに地面から大きな砂埃が舞う。そして、その砂埃が消えると赤い炎とともに一人の男が何かその炎に向かって何か怒鳴っていた。

「お前なあ、俺が落ちてきて掴んだだけで何で落ちんだよ!少ししか体重かけなかったろ!」

 そして砂埃が完全に晴れると男がもういいやという感じでこちらを見ていた。

「あー、すまん。誰でもいいからここがどこかわかる奴がいたら教えてくれ」

 出てきたのは、初期装備をした茶髪のケットシーの男だった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 黒い穴に入ったゲツガはしばらくしたら再び空に出た。さっきのはウィルスの仕業かバグなのかわからなかったがとりあえず高いところから落ちていきなり死ぬのはさすがに駄目だと思ったので、辺りに掴んでもいい物がないか探す。ちょうどいいところに三人の飛んでいる奴がいたのでそのなかの一人に方向を定めて落ちていく。そしてちょうどいい高さまで落ちてくると肩を掴んで言った。

「少し悪いが耐えてくれよ」

「はふ?」

 急に肩をつかまれた男は変な声を上げてこちらに向こうとするが急に大きな衝撃がかかり、そのまま落下する。そして地面に追突する。ゲツガは、SAO時代のホワイトバレットと呼ばれていた時と同様に衝撃吸収するように足をつける。あ、この世界でもこうやったら死なないんだなとか思いながら立ち上がると掴んだ男を怒鳴る。

「お前なあ、俺が落ちてきて掴んだだけで何で落ちるんだよ!少ししか体重かけなかったろ!」

 しかし、男はおらず、男が落ちていた場所には赤い炎をがあるだけだった。そういえば、妖精が死ぬとリメインライトと呼ばれるものが残るとサイトに書かれていたなと思い出し、もういいやと思って次に話しかける相手を見つけて話し
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