リンクスタート
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てから、目を閉じる。
「「リンクスタート」」
二人は始まる場所は別々かも知れないが同じ目的を持って、虹色の輪を通り、再び仮想世界へと向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
虹色の輪を通りたくさんのアイコンを過ぎた後SAOの時と同じキャラ設定するステージに到着する。その場所に足をつけるとアナウンスが流れる。
『ようこそアルヴヘイムオンラインへ。キャラネームを登録してください』
その後、自分の前にホロキーボードが現れる。素早くゲツガと入力してエンターキーを押そうとする指を止めた。あの時にあいつは俺の正体を須郷とか言う奴から聞いたと言っていたからこの名前を使えば特定されるかもしれない。しかし、野郎はそこまでしないだろうと思い、エンターキーを押した。
「次は種族選択か」
そして、昨日一通り確認したものの中で自分のあの世界で使う武器を考えると自分に会う種族はあれしかないと決めている。素早くその種族を選んだ。その後はまたアナウンスが流れ、自分の身体が浮遊した感覚に襲われる。そして自分の身体が何かにまとわり付く感覚に襲われた後、自分の身体を確認する。特に身体は変わった感覚は無いが頭には現実世界には無いものが付いていた。
「猫妖精を選んだからこんなものが付くのか……」
そう呟いた瞬間、落下が急に停止する。何が起きたのか辺りを見渡すと、自分の身体の周辺にノイズがかかっていた。
「ちっ!こんな時に奴らが出てくんのか!?」
素早く身体を反転させて背中にある細くすごく心もとない剣を取ろうとした瞬間、身体が再び落下を始める。下を見るとノイズによって出来たと思われる黒い穴があった。優は落下運動に逆らえずその穴に落ちて行った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
現在、窮地に立っていた。サラマンダー三人に囲まれ、翅ももう滞空制限によって飛べなくなった。
「梃子摺らせやてくれるじゃねえーの」
一人が兜のバイザーを跳ね上げ、興奮を隠し切れない口調で言う。しかし、中央の男はその興奮気味の男を手で制し、落ち着いた口調で話しかけてくる。
「悪いがこっちも任務だからな。金とアイテムを置いてけば見逃す」
「なんだよ、殺そうぜ。女が相手なんて超ひさびさじゃん」
もう一人の男もバイザーを跳ね上げて言う。暴力に酔った粘りつくような視線を向けて。
一年のプレイ経験から言うとこの手の女性プレイヤー狩りに執着を見せる連中は少なくないと言えない。卑猥な言葉を発したり戦闘以外での目的で身体を触るとハラスメント行為によってすぐに通報されるが、殺傷行為はこのゲームの目的であるために自由。過去にあった伝説のゲームをプレイしていた人が聞いたらぞっとするだろう。
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