悪魔の島編
EP.13 悪魔の島へ
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は呆れ、エルザは怒った。
「何をやっているんだ、アイツらは! ……それで、一応グレイも行かせたんですね?」
【ああ、そうじゃ……もう仕事は終わっているのじゃろ? だから、念のためにお前たちにもガルナ島へ向かってもらいたいんじゃよ】
「なるほど……分かりました。これからハルジオンに向かいます」
そう言うと、ワタルは通信を切り、御者に目的地変更を伝え、エルザの元に戻った。
「ハルジオンには日没ぐらいに着くそうだ。行ってみなきゃ分からんが……どうやってガルナに行く? 悪魔の島だ、漁師に頼むだけじゃ多分無理だぞ……」
「……もう答えは出てるんじゃないのか?」
「……ハァ。やっぱり実力行使、か……うまい事見つかればいいけどな、海賊」
漁師、というのは、縁担ぎを重視するのは、ワタルも知っていた。そのため、交渉は殆ど無理だろう、というのは容易に推測できた。目的地が悪魔の島なのだから。
だから、武力行使に訴えるしかない。それをやっても誰も困らない、というのが、海のならず者、海賊たちだ。
「頼りにしてるぞ、ワタル」
「……俺人間レーダーじゃないんだけどなぁ……ま、やるだけやるさ」
そして夕方、港町ハルジオン……海賊を探そうとして、港に出ると……
「……こんなにあっさり見つかるとは……なんか拍子抜けだな。普通は隠すだろ、海賊船は」
ワタルが呆れたように言うように、皆との殆ど正面に堂々と海賊船が停泊しており、探すまでも無かったのだ。
「探す手間が省けてよかったじゃないか……じゃ、奪うぞ」
「へいへい……」
魔法を使えるものなどいなかったため、船内の制圧は迅速に行われ、出港した。
目的地は悪魔の島、ガルナ島。目的は……
「あんな呪いの島、勘弁してくれよ……噂じゃあ人が悪魔になっちまうって……」
「興味無いな」
「ああ……」
「「あの馬鹿共を連れ戻しに行く、ただそれだけだ」」
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