悪魔の島編
EP.13 悪魔の島へ
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なんて!!」……
その中で、ミラジェーンはラクサスに詰め寄った。
「ラクサス! 何で見てたのに止めなかったの!?」
「……まあ、現実を知るいい機会だと思っただけさ、俺は。それに……S級に行きたい、って逸る気持ちは分からんでもないしな。しかし、ホントにやるとは……ナツの奴、俺よりぶっ飛んでやがるな……まあ、それはともかく、アンタにもあったんじゃないのか? “魔人”ミラジェーンさんよ?」
「昔の話よ……でも、S級が危険だって事はあなたも知ってるでしょう!?」
「そりゃ、アンタの感情論だろ……っと、失言だったな」
ラクサスが口走った事が耳に入ったのか、ミラジェーンの顔は表情を失い、今にもラクサスに掴みかかりそうになった。
だが、ラクサスの最後の一言でその場は事なきを得た。
マカロフは孫の成長を嬉しく思いながらも、マスターとして指示を出した。
――まったく、ラクサスも丸くなったもんじゃのぉ……ワタルの影響か?
「……言い合いをしている場合ではなかろう。ミラジェーン、消えた依頼書は?」
「……ガルナです」
「……よりによって悪魔の島か! ……ラクサス、連れ戻して来い!!」
ミラジェーンの言葉に慌てたマカロフはラクサスに指示したのだが……
「冗談、俺はこれから仕事なんだよ……それに、俺より適任が居るだろこういうのには」
「今ここにいる中で他に誰がナツを連れ戻せるというんじゃ!?」
「だーから……」
ラクサスの言葉を遮って、ガタン、と音を立てて立った者がいた。
「それは聞き捨てならねーな、じーさん」
それは……グレイだった。
「連れ戻せばいいんだろ? なら俺が行くさ。ガルナ島なら……今から行けばハルジオンで追いつけるだろうし」
「そうか……じゃあ、頼む、グレイ」
「任せとけよ」
グレイはそう言うと、ギルドを出て、駅に向かった。
「……それで、ラクサス。お主より適任とは、誰の事じゃ?」
「本気で言ってるのか、ジジィ……いるだろ? こういう時のための“ストッパー”がよ」
= = =
「ヘックション!!」
「……大丈夫か、ワタル……風邪か?」
「ズズ……いや、誰か噂してんだろ」
こちらはワタルとエルザ。仕事の盗賊退治を早々に終え、帰りの馬車の中だ。
ピー―! ピー―! ピー―!
「なんだ……!?」
「俺の通信用魔水晶だ……はい、ワタル……」
【あ、繋がりましたよ、マスター】
【そうか……あー、聞こえるか?】
「聞こえますよ、マスター……何かあったんですか?」
【いや、それがの――――】
ナツ達が無断でS級の仕事に行った事を簡単に説明され、ワタル
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