暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL 星と影と……(凍結)
悪魔の島編
EP.13 悪魔の島へ
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なんて!!」……
 
 その中で、ミラジェーンはラクサスに詰め寄った。
 
「ラクサス! 何で見てたのに止めなかったの!?」
「……まあ、現実を知るいい機会だと思っただけさ、俺は。それに……S級に行きたい、って逸る気持ちは分からんでもないしな。しかし、ホントにやるとは……ナツの奴、俺よりぶっ飛んでやがるな……まあ、それはともかく、アンタにもあったんじゃないのか? “魔人”ミラジェーンさんよ?」
「昔の話よ……でも、S級が危険だって事はあなたも知ってるでしょう!?」
「そりゃ、アンタの感情論だろ……っと、失言だったな」
 
 ラクサスが口走った事が耳に入ったのか、ミラジェーンの顔は表情を失い、今にもラクサスに掴みかかりそうになった。
 だが、ラクサスの最後の一言でその場は事なきを得た。
 マカロフは孫の成長を嬉しく思いながらも、マスターとして指示を出した。
 
――まったく、ラクサスも丸くなったもんじゃのぉ……ワタルの影響か?
 
「……言い合いをしている場合ではなかろう。ミラジェーン、消えた依頼書は?」
「……ガルナです」
「……よりによって悪魔の島か! ……ラクサス、連れ戻して来い!!」
 
 ミラジェーンの言葉に慌てたマカロフはラクサスに指示したのだが……
 
「冗談、俺はこれから仕事なんだよ……それに、俺より適任が居るだろこういうのには」
「今ここにいる中で他に誰がナツを連れ戻せるというんじゃ!?」
「だーから……」
 
 ラクサスの言葉を遮って、ガタン、と音を立てて立った者がいた。
 
「それは聞き捨てならねーな、じーさん」
 
 それは……グレイだった。
 
「連れ戻せばいいんだろ? なら俺が行くさ。ガルナ島なら……今から行けばハルジオンで追いつけるだろうし」
「そうか……じゃあ、頼む、グレイ」
「任せとけよ」
 
 グレイはそう言うと、ギルドを出て、駅に向かった。
 
「……それで、ラクサス。お主より適任とは、誰の事じゃ?」
「本気で言ってるのか、ジジィ……いるだろ? こういう時のための“ストッパー”がよ」
 
    =  =  =
 
「ヘックション!!」
「……大丈夫か、ワタル……風邪か?」
「ズズ……いや、誰か噂してんだろ」
 
 こちらはワタルとエルザ。仕事の盗賊退治を早々に終え、帰りの馬車の中だ。
 
 ピー―! ピー―! ピー―!
 
「なんだ……!?」
「俺の通信用魔水晶(ラクリマ)だ……はい、ワタル……」
【あ、繋がりましたよ、マスター】
【そうか……あー、聞こえるか?】
「聞こえますよ、マスター……何かあったんですか?」
【いや、それがの――――】
 
 ナツ達が無断でS級の仕事に行った事を簡単に説明され、ワタル
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ