第七十五話 隠れていた者
[14/14]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
え、本当に」
それは八雲も言う。
「本当に長い戦いでしたけれど」
「とにかく色々な戦いがあったわね」
キムも今は感慨に耽っている。
「それでもいよいよ」
「まあそれで終わりじゃないけれどね」
今言ったのは海だった。
「バルマー帝国もいるし」
「プロトデビルンもだな」
「それとバッフ=クランもですわ」
光と風はそうした勢力のことを考えていた。
「戦いはまだまだだ」
「続きますわね」
「それによ」
プリメーラはその顔を怒らせていた。
「あの連中」
「あの連中?誰だ?」
「グラ何とかっていたじゃない。バルマーに」
その顔で光に返すのだった。
「あいつ等が一番むかつくわ」
「そうだな。あの連中もいたな」
ランティスがプリメーラのその言葉に応えた。
「グラドスが」
「あっ、こりゃまずいで」
カルディナがゴラオンのモニターを見ながら言った。
「丁度進路にグラドスの本星あるで」
「何っ、それならだ!」
それを聞いて叫んだのはジュドーだった。
「グラドスの奴等まとめて殺してやるぜ!」
「おいおい、また随分と過激だな」
カミーユがいささか引きながらそのジュドーに言った。
「殺すのか」
「あいつ等だけは許せないからな」
だからだと答えるジュドーだった。
「それはカミーユさんだって同じだろ?」
「確かにな」
それは否定しないカミーユだった。
「あの連中は俺も好きにはなれない」
「だからだよ。殺してやるんだよ」
ジュドーも怒りを露わにさせていた。
「地球でのことは忘れないからな」
「少なくとも捕虜を取るつもりはないな」
カミーユも言う。
「やってやるか」
「そうですね」
ラクスもだった。
「グラドス人は。銀河にとって有害でしかありません」
「ああした考えでいる限りはですね」
バルトフェルドもラクスと同じ考えだった。
「それじゃあ。グラドス軍が出て来たら」
「はい、倒しましょう」
ダコスタも頷く。そうしてだった。
彼等はグラドスとの戦いも念頭に置きながら三連惑星に向かうのであった。戦いは一つは終わったが。また一つの戦いがはじまろうとしていたのだった。
第七十五話 完
2010・11・18
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ