第七十四話 ポセイダルの謎
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「このまま一気に敵を潰して」
「そうしてか」
「ズフィルードを相手にする」
「このまま」
「はい、それでいきます」
また言うエキセドルだった。
「では皆さん」
「よし!倒すか!」
「今からな!」
「一気に!」
こうしてだった。まずは敵の主力を殲滅した。無論七隻のヘルモーズもだ。
そしてそれからだった。後方に回り込むつもりが戦局の変化で急にロンド=ベルに向かってきたズフィルード達に向かうのだった。
「くっ、速いな」
「流石ロンド=ベルと言うべきか」
「そうだな」
ジュデッカ=ゴッツォ達がそれぞれ言う。
「主力部隊を先に一気に倒してか」
「そして我等を次に倒す」
「口で言うのは容易い」
「だがそれをできるのはだ」
どうかというとだった。
「相当なものだ」
「そう容易にはできない」
「その通りだな」
「しかしだ」
それでもなのだった。彼等にも意地があるのだった。
「我等もただ敗れる訳にはいかない」
「そういうことだ」
「ではな」
「行くとしよう」
そのままロンド=ベルに向かう。そうして戦いに入るのだった。
ズフィルード達はだ。忽ちのうちに囲まれてしまった。それでもだった。
「来るがいい」
「このズフィルードの強さ見せてやろう」
「汝等がどれだけ強かろうがだ」
「我等も敗れるつもりはない」
こう言ってだった。それで戦うのだった。
彼等とて七機しかおらず囲まれてはだ。劣勢も止むを得なかった。
それで次から次にだ。ダメージを受けていく。
それを見てだ。ヴィレッタが彼等に言った。
「降伏しろ」
「降伏しろというのか」
「我等にか」
「そう言うのか」
「そうだ」
その通りだというのである。
「その通りだ。それならば命は助かる」
「戯言を言うものだ」
ラオデキアの言葉だった。
「我等はバルマーの臣だ」
「そうだ、それでどうしてだ」
「何故降伏することがある」
「それは決してだ」
「言う筈がないだろう」
他のジュデッカ=ゴッツォ達も言う。
「我等は何があろうと最後まで戦う」
「貴様等を倒す」
「それは言っておく」
「意地と誇りか」
ヴィレッタは彼等が何故まだ戦うのかわかっていた。それでだった。
その彼等を見てだ。一端目を閉じそこからまた言うのだった。
「わかった。それではだ」
「では来るのだ」
「我等は最後まで戦う」
「例え何があろうともだ」
「最後の最後までだ」
こう言ってだった。本当に最後の最後まで戦いだった。七人全てが散華した。これでこの宙域での戦いが終わったのであった。
「見事だな」
「ああ、そうだな」
「本当にね」
「敵とはいえだ」
誰もがその彼等に賞賛の言葉を惜しまなかった。
「何度戦っ
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