第七十一話 内紛
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えで言うのだった。
「戦いの後の修理は任せな」
「私も出撃するからね」
「あのですね」
ここでベンが彼等の前に出て来て告げる。
「もう三十秒待って頂ければです」
「そうしたら一体」
「どうなるの?」
「出撃命令が出ます」
こうダバとリリスに答えるベンだった。
「ほら、もう」
「あっ、確かに」
「今」
「総員いい?」
ミサトの声が全員に伝わる。
「あの人達、あのままじゃ駄目よね」
「ああ、そうだ!」
「その通りよ!」
誰もが彼女のその言葉に頷く。
「一気に出てそれで」
「あんな奴等蹴散らしてよ!」
「義を見てせざるは勇なしなり」
京四郎はこう言ってからニヒルに笑う。
「俺も変わったかな」
「しかもあの連中絶対に私達のところにも来るから」
ミサトはこの現実も話した。
「だから余計にね」
「はい、やりましょう」
「ここは」
「じゃあ総員いいわね」
あらためて言う彼女だった。
「出撃よ」
「了解!」
「それじゃあ!」
「今から!」
「こういうことです」
ここでダバにまた言うベンだった。
「では。それでは」
「曹長、すいません」
「何、軍規を守っただけです」
ベンは穏やかに笑ってこう言うだけだった。
「それでは今から」
「はい、行って来ます」
「ダバ」
その彼にだ。クワサンも声をかけてきたのだった。
「それじゃあね」
「ああ、オリビー」
ダバも微笑んで彼女に応える。
「言って来るよ」
「ええ」
彼を見送ってだった。クワサンも微笑むのだった。
こうして全員出撃する。そうしてだった。
レッシィとギャブレーがネイ達に通信を入れた。
「おい、ネイ」
「ここはだ」
まずはこう声をかけるのだった。それからだった。
「いいね」
「共闘だ」
「ふん、よく言うね」
だが彼女の言葉はきついものだった。
「誰のせいでこうなったと思ってるんだい」
「済まない」
その言葉にはダバが応えた。
「まさかこうなるとは」
「悪いって認めるのかい?」
「それで許されると思っちゃいない」
こうも言うダバだった。
「しかしそれでも」
「ふうん、そう思ってるんだね」
「ああ、そうだ」
率直に答えたダバだった。
「そして今は」
「わかったよ」
不意に出た言葉だった。
「それじゃあね」
「何っ、それは」
「どういうことよ」
ギャブレーとアムがネイの今の言葉に問う。
「意味がわからないが」
「あんた何が言いたいのよ」
「アントン、ヘッケラー」
だがネイは二人の言葉に今は答えずにだった。
二人に声をかけてだ。そのうえでだった。
「ここはだ」
「はい、わかりました」
「そうされるのですね」
「追っ手の奴等
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