第七十話 猜疑心
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だった。
「似ている相手がいてくれてるってね」
「有り難いですよね」
「それはね」
レイがアスカのその言葉に頷いた。
「私もわかるわ」
「そうよね」
クリスがレイの言葉に笑顔で応える。
「私もレイちゃんと一緒だとね」
「何かさ。クリスさんってさ」
シーブックの言葉だ。
「あれだよね。レイちゃんと全然個性が違うけれど」
「似てるでしょ」
「はい、そっくりです」
まさにそうだと返すシーブックだった。
「そういうことですね」
「そうだよな。俺も何か」
バーニィはシーブックを見ていた。
「シーブックとはな」
「ええ、親近感沸きますよね」
「ははは、そうだよな」
「それで」
レイはクリスを見た。見ればだ。
彼女と同じ水着だ。サイズが違うだけだった。それを見てだった。
「お揃い」
「意識した訳じゃないけれどね」
「無意識のうちにそうなった」
こう言うレイだった。
「つまりはこういうこと」
「そうよね、とどのつまりはね」
「似ている相手がいるって有り難いよな」
今言ったのはヘクトールだった。
「俺もつくづく思うよ」
「そうだな」
アーウィンが彼のその言葉に頷く。
「寂しくなくなる」
「ううん、それでもよ」
「複雑な気持ちになる時はあるわね」
パットとミーナが言う。パットはコバルトブルーのビキニ、ミーナは紫のワンピースだ。ミーナのワンピースはかなりのハイレグだ。
「どうしてもね」
「自分がわからなくなったり」
「ううん、私にはそれはわからないけれど」
黄緑のワンピースのスメラギは難しい顔でベンチにいる。
「ただ。皆」
「皆?」
「皆って?」
「スタイルいいわね」
嘆息と共の言葉だった。
「本当にね」
「そう言うスメラギさんだってね」
「そうよね」
「何ていうか大人の女性?」
「その雰囲気醸し出してて」
「色気が」
「そうかしら」
スメラギは皆のその言葉には首を傾げさせて返す。
「私は別に」
「いえ、かなりですよ」
留美がそのスメラギに言う。彼女は紅のビキニだ。そう言う彼女にしてもだ。スタイルは暴力的なまでにいいのであった。彼女もなのだ。
「それは事実です」
「けれどもう歳だしね」
「って何言ってるのよ」
「そうよ」
ミサトとリツコだった。ミサトは白のビキニ、リツコは黒のビキニである。
「私達なんてそれ言ったらよ」
「かなりまずいのよ」
「そういえば私達って」
「そう、同年代じゃない」
「そこのところ宜しくね」
こうスメラギに返す二人だった。
「その貴女がそんなこと言ったらよ」
「私達の立つ瀬がないから」
「けれど二人共」
スメラギはその二人のスタイルを見ていた。そのうえでの言葉だった。
「か
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