第六十九話 真の名前
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れをされると思うだけで影響が出る」
「それが今なのね」
ドロシーがロジャーのその言葉に問うた。
「つまりは」
「そういうことだ。それではだ」
「ええ」
「普段より穏やかに行くとしよう」
ロジャーは言いながら僅かに出ただけだった。他の者達もだ。
そうしてである。進むとだ。
早速前方のバルマー軍もだ。迎撃態勢に入るのだった。
まずラオデキアが言った。
「来たな」
「うむ」
「そうだな」
ヒラデルヒアとエペソが応える。
「では我々はだ」
「ここを守りだな」
「まずは守るだけでいい」
ラオデキアはまた言った。彼等は今はヘルモーズにはいない。それぞれの指揮官用の地上戦艦に乗っている。そうしているのだ。
「そしてやがてだ」
「サルデスの艦隊が降下する」
「あの者達の側面及び後方に」
「そうすれば勝機が見える」
こう言うラオデキアであった。
「ではだ。その時までだ」
「守るとしよう」
「ここはな」
こう話してだった。彼等も積極的には攻めず守りを固めるだけであった。そうしているのだった。
両軍の戦いは静かであった。ロンド=ベルはいつもの様に派手に攻めない。
それでだ。モンシアがたまりかねてこんなことを言った。
「ちっ、何か面白くねえな」
「いつもと違うからだな」
「だからですね」
「ああ、そうだ」
その通りだとだ。ヘイトとアデルにも答える。答えながらディジェの拡散ミサイルを放っている。だが積極的に斬り込むことはしない。
「確かにモビルスーツはある程度距離を置いて戦うものだがよう」
「まあ仕方ないな」
「何時後ろから来るかわかりませんから」
二人もこう言って今は遠距離攻撃に徹している。
「今は我慢するんだな」
「じっくりといきましょう」
「仕方ねえな」
「これも戦いだ」
バニングもだった。やはり遠距離攻撃に徹している。
GPー01を鮮やかに動かす。しかし斬り込まずだ。ビーム攻撃に徹するのだった。
そのうえでだ。こう言うのだった。
「モンシア、ヘイト、アデル」
「ええ」
「はい」
「何でしょうか」
三人に声をかけたのだ。彼等もすぐに応えてきた。
「今は迂闊に動かずにだ」
「こうしてですね」
「距離を置いて」
「それで戦うんですね」
「それだけではない」
彼はさらに言うのだった。
「警戒を怠るな」
「何時降下してくるかわからない」
「だからですか」
「それで」
「そういうことだ。そして来ればそこをだ」
バニングのその言葉が強いものになった。そうして言うのであった。
「狙い撃て。いいな」
「敵が動く前にってことですね」
キースがこうバニングに問うてきた。当然彼も突っ込んではいない。距離を置いて戦っている。
「そう
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