第六十八話 密約
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だ、決戦じゃない」
まさにそれだというのである。
「だからだ。ここは無理はするな」
「それじゃあ今は」
「ゆっくりといこう」
最後にエリスが言った。
「いいわね、それで」
「そうだな」
ダバはここでだ。頷いたのだった。
そのうえでだ。彼は言った。
「ここはいいか」
「そういうことだな」
「無理をする時じゃないからな」
ギャブレーとキャオが彼にまた言う。
「次で決めればいいことだ」
「落ち着いていこうぜ」
こんな話をしてだった。彼等は進んでだった。
敵を倒していきだ。遂にだった。
エペソがだ。報告を受けたのだった。
「来たか」
「はい」
「今到着しました」
部下達がこう報告してきた。
「衛星軌道上に到着されました」
「それではここは」
「撤退ですね」
「そうだ。最早ここで敵を足止めする理由はなくなった」
サルデスは満足した顔で話す。
「わかったな。それではだ」
「はい、それでは」
「今から」
こうしてだった。エペソの艦隊は撤退したのだった。戦いは遂に基地の攻防に移ることになった。
そしてその時だ。遠く離れた場所では。
ギワザがだ。宇宙が見える白い部屋で青い髪の女と会っていた。
大人の色香を漂わせながらも落ち着いた雰囲気の女だ。涼しげな青い目に整った顔立ちをしている。すらりとして白い上着とズボンという格好だ。その女と会っているのだった。
まずギワザがだ。彼女に言った。
「クラン=クラン殿」
「うむ」
「私がこのサードスターに来た理由だが」
「それはわかっている」
こう返すクランだった。
「その為にコアム、いやヤーマンで戦っているポセイダル軍を見殺しにしているのだな」
「見殺しだというのか」
「違うというのか」
「そうだ、違う」
ギワザは笑みを浮かべて答える。二人が向かい合って座るその席にはそれぞれグラスが置かれている。そういったものを前にしての会話だった。
「それはだ」
「では何だというのだ?」
「私は最初からポセイダル軍だったつもりはない」
「だからか」
「そうだ、だからだ」
こう答えるのだった。
「ペンタゴナはペンタゴナの者が治める」
「ペンタゴナのか」
「ポセイダルはバルマーの者だな」
ギワザはこう言うのだった。
「そうだな」
「そう思っているのか?」
だが、だった。フラットはここでこんなことを言うのだった。
「本当に」
「何が言いたい」
「さてな。私はただ言っただけだ」
いぶかしむギワザに多くのことを言わなかった。
「それだけだ」
「そうなのか」
「そうだ。だがポセイダルを倒すならだ」
「うむ」
「勝手にすればいい」
フラットは今はこう言うだけだった。
「そうな。勝手にすると
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