第六十七話 リトル=セイ
[10/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ョーコ、ヒカル、イズミの連続攻撃だった。
「どんな貴族なんだよ」
「帝国騎士とかじゃなさそうだし」
「貴人じゃなくて奇人」
こんなことまで言われる始末であった。
「そういえばだけれど」
「どうしたんですか、アキトさん」
ジュンはアキトに問い返した。
「ギャブレーさんに何かありました?」
「確かアマデウスっていう映画で」
アキトは古典的名作映画を話に出した。
「あれでモーツァルトがワインをそういう感じで飲んでたけれど」
「モーツァルトが?」
「そうだったんだ」
「あの人が」
一同はモーツァルトと聞いて態度を少し変えた。
「じゃああれ?」
「結構礼儀正しい?」
「そうなる?」
「モーツァルトか」
ギャブレーもその名前に得意な顔になった。
「いいことだ。彼は天才だ」
「あんたモーツァルト知ってるのね」
「ギャブレー殿に紹介してもらった」
不敵な顔でアムに返す彼だった。
「あれは・・・・・・いいものだ」
「それは私の言葉だが」
すかさずそのギャブレーが突っ込みを入れた。
「別の存在だが私の言葉なのだが」
「うむ、済まない」
「こらこら、人の台詞を取るな」
「それはよくないぞ」
カットナルとケルナグールもそのギャブレーに言う。
「違反行為だ、違反だ」
「それはするべきことではない」
「済まない」
これにはギャブレーも反省した。申し訳ない顔になる。
「確かにな。それは許されないことだ」
「わかればいいのだ」
今度彼を擁護したのはバーンだった。
「そういうことだな」
「本当にこの人達って連携いいよな」
エイジはある意味感心していた。
「俺もそうだけれどな」
「ああ、そうだな」
シンがエイジのその言葉に頷く。
「何となくわかるぜ、それはな」
「あんた達も中身は同じなんじゃないの?」
ルナマリアが二人に突っ込みを入れた。
「実際のところは」
「いや、違うからな」
「中身の話はするなよ」
エイジとシンはそれは言うなとした。
「絶対にな」
「御前だってそれ言ったらまずい節があるだろ」
「まあそうだけれどね」
ルナマリアもそれは否定しなかった。
「メイリンってそういえば」
「ええ、そうね」
「わかります」
メイリンだけでなくクスハも頷くことだった。
「私達も」
「他人とは思えません」
「こういうことってあるからねえ」
ルナマリアは自分の頭に右手を置いて考える顔になっていた。
「私達の間じゃ普通に」
「だから言うなよ」
「っていっても皆普通に話すがな」
エイジとシンがまた言う。
「それでだけれど」
「うん、アマデウスだね」
ビリーがアキトの言葉に応える。
「それだね」
「それでモーツァルトがそうやって
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ