第六十七話 リトル=セイ
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った。ブライトが言うのだった。
「先程レジスタンスのリーダー達と話してきたがだ」
「はい」
「作戦が決まったんですか?」
「そうだ、決まった」
その通りであった。
「まずはここから北西に向かいだ」
「そこですか」
ダバはブライトのその言葉にすぐに反応を見せた。
「そこにです」
「そうね、この惑星でのポセイダルの最大の基地があるわね」
「まさに心臓のだ」
アムとレッシィも言った。
「あそこを攻略したらね」
「最早この惑星に敵はない」
「そこを攻略することになった」
その通りだと話すブライトだった。
「これからだ」
「それで道案内はですか」
「レジスタンスの人達が」
「それも決まった」
「そうですか。じゃあ」
「今からですね」
「総員明日から出発する」
ブライトはまた話した。
「いいな、それではだ」
「はい、それじゃあ今はですね」
「ゆっくり休んで」
「食べて飲んで」
「英気を養って」
彼等が実際に今していることであった。
「そうしてそのうえで」
「出発ですね」
「よし、それならだ」
早速ワインを飲みはじめるギャブレーだった。ボトルごとラッパ飲みである。
「早速そうさせてもらおう」
「おい、ちょっと待て」
「あの、ギャブレーさん」
タスクとレオナがその彼に突っ込みを入れた。
「あんた確か貴族だったんだよな」
「そうですよね」
「その通りだ」
平然と答えるギャブレーだった。
「それがどうかしたのか」
「それでその飲み方って」
「ちょっと」
「本当に貴族なのか?この人」
アルトは真剣に疑っていた。
「その飲み方で」
「れっきとした家系図もあるが」
「いや、そういう問題じゃなくてな」
「ちょっと品性が」
「そう見えないんですけれど」
ミシェルとルカもこのことを真剣に疑っていた。
「その食い逃げといい」
「かなり」
「気にするな」
しかしだった。ギャブレーは居直ったのだった。
「些細なことだ」
「いや、違うだろ」
今度はダイゴウジが突っ込んだ。
「俺でもそんな飲み方は滅多にしないぞ」
「全くだ。幾ら旦那でもな」
サブロウタは彼の側についた。
「そんなことはな」
「滅多にしないぞ」
「幾ら何でもそれはないだろ」
サブロウタはまた言った。
「あんた本当に貴族なのかよ」
「だから家系図はだ」
「それってどうとでもなりますよ」
メグミが突っ込みを入れた。
「実は」
「そうよね。ちょいちょいと書き換えればいいからね」
ハルカもだった。
「もうそれだけでね」
「では私の家系が偽りだというのか」
「嘘でなくても相当変な貴族じゃないのか?」
「そうよね。ワインラッパ飲みは」
「普通しない」
リ
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