第六十七話 リトル=セイ
[4/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「だがこれはかえって好都合だ」
レイヴンはここでこうも話した。
「この周囲の敵を一気に殲滅するとしよう」
「はい、それじゃあ」
「すぐに」
「いいか、諸君」
サンドマンも全ての者に声をかける。
「ここはだ」
「はい、ここは」
「このままですね」
「敵を倒す。そして北に向かおう」
こう言ってだった。グラヴィゴラスの主砲を放たたせる。戦いはロンド=ベル有利に進んでいた。
一時間程戦うとだ。敵はあらかた倒されていた。そしてである。
残った敵は戦線を離脱していく。サンドマンはそれを見てまた言った。
「それではだ」
「ここは追撃でしょうか」
「やはり」
「そうだ」
その通りだとだ。チュクルとクーキーに答える。
「ではだ」
「敵をこれから追い」
「そのうえで」
「北に向かう」
サンドマンはまた言った。
「いいな、北だ」
「おい、ちょっと待ってくれよ」
アレックスがそのサンドマンに言ってきた。
「北って言ったよな、今」
「その通りだ」
「敵を追撃するのに北かよ」
「そうだよな。これは」
「ちょっとわからないけれど」
「いいのかな」
ジュゼとイワン、ハンスも微妙な顔になる。
「敵が何処に逃げるかわからないのに」
「北に行くって断言するのは」
「無謀なんじゃ」
「いや、北だ」
今言ったのはシンルーだった。
「敵は北に逃げる。間違いなくだ」
「あっ、そうね」
ここでわかったのはだ。エルフィだった。
「敵の司令官がいるから」
「その通りだ」
また答えたサンドマンだった。
「だからだ。我々は北に向かえばいい」
「そういうことですか」
「それなら今から」
「北に」
「そして敵を」
「倒すか」
皆こう言ってだ。動きはじめたのだった。
敵は一目散に撤退をはじめた。その方角はやはり。
「うわ、ドンピシャ」
「本当に北にだし」
「嘘みたい」
「けれどこれって」
「そうよね」
彼等はこの状況にだ。笑顔になって話した。
「これは楽だよな」
「元々進撃方向だし」
「それならこのまま進んで」
「敵を倒していくか」
「そういうことだね」
キャシーが先陣を切った。
「このままね。行くよ」
「わかった。それならだ」
「我々もだ」
彼女にだ。ドニーとジャンが続いた。
「敵の数を次々と減らしだ」
「北に向かおう」
「じゃあ綾人君」
八雲はマクロスの艦橋にいた。そこから彼に声をかける。
「一緒にね」
「はい、行きましょう」
「その意気だよ。今戦うとそれだけ後に影響するからね」
こう言うのであった。
「頑張ろう」
「わかりました」
「それにしても。ポセイダルかあ」
八雲は彼女について少し考える顔になった。そのうえ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ