第六十六話 確信になる疑惑
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して」
「様子を見るか」
「そうしましょう」
それぞれこう話してだった。そのうえで戦いに赴くのだった。
ステーションに向かうとだ。すぐにヘルモーズが一隻に多くの軍勢が出て来た。
「司令、ここは」
「どうされますか?」
「既に援軍は要請しているな」
司令官はペルガモだった。その彼が部下達に問うた。
「そうだな」
「はい、それは既に」
「要請しています」
部下達もすぐに話してきた。
「ギワザ閣下に既に」
「ですからここは」
「わかった。それではだ」
ペルガモはそれを聞いて頷いた。それからだった。
「戦闘用意だ。その援軍と共にだ」
「ロンド=ベルを討つ」
「ここで遂に」
「そうする。奴等を倒すのは余だ」
ペルガモはこうも言った。
「よいな、それで」
「はい、では」
「我等もまた」
「総員出撃!」
ペルガモが指示を出してであった。
バルマー軍はすぐに展開する。そうしてロンド=ベルとの戦いに入る。
その時にだ。ペルガモはしきりに周囲を見る。ヘルモーズの中からだ。
まずはだ。三分経った。
「まだか」
「はい、まだです」
「来られません」
「そろそろだと思うが」
神経質そうな表情での言葉だった。
「そうですね、時間的には」
「もうすぐだと思いますが」
「待つか」
ここでは落ち着いていた。
「そうするとしよう」
「はい。ロンド=ベルの攻撃は激しいですが」
「まだもちます」
それにより既に軍の二割が倒されていた。
「それでもですね」
「まだ」
「そうだ、待つ」
また言うペルガモだった。
「そうするぞ」
「待ってそのうえで」
「援軍と共に」
「疲れ切った奴等を討つ」
これがペルガモの作戦だった。そうしてだ。
己の軍にだ。こうも言った。
「陣を整える」
「守りの陣ですか」
「ここは」
「その通りだ。守るぞ」
こう言ってなのだった。彼等は守り続けた。
それからまた三分経った。しかしであった。
ギワザの軍はまだ来ない。その間にもだ。
「行けっ!」
「ファンネル達!」
ギュネイとクェスが同時にファンネルを放ってそれで敵を一掃していく。ファンネルは乱れ飛びそのうえで敵を屠っていくのだった。
それを見てだ。ペルガモは遂に焦りを覚えていた。
「まだか」
「は、はい」
「まだです」
「一機も見えません」
「何故だ」
その眉が歪みだしていた。
「何故まだ来ない」
「何かあったのでしょうか」
「これは」
「わからん。しかしだ」
「はい」
「しかし?」
「この戦いはまずい」
戦局を見ての言葉だった。
「最早一個艦隊ではロンド=ベルの相手はだ」
「できませんか」
「それは」
「できないな」
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