第六十五話 奇妙な動き
[9/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
通りです。ポセイダルによって何もかもが支配されています」
「そうですよね。それならああいう時は間違いなく攻めて来るのに」
「私達は敵ですからね」
レフィーナも言う。
「ポセイダルにとっては紛れもなく」
「それでどうして」
ユンは首を傾げさせた。
「あの時来なかったのでしょうか」
「若しかすると」
ここでショーンがふとした感じて言ってきた。
「そのポセイダルの独裁体制が」
「はい」
「何か」
「異変が起こっているのかも知れませんな」
こう言うのだった。
「若しかすると」
「異変がですか」
「それがですか」
「はい、若しかしたらですが」
これがショーンの説だった。
「その可能性は否定できないかと」
「ううむ、そういえばだ」
ギャブレーが考える顔で述べた。
「ギワザだが」
「その十三人衆のリーダー格の?」
「何かとずる賢そうな」
「あの者は何か含むところがあったな」
「そういえばそうだね」
レッシィも言ってきた。
「あいつは一回私に声をかけてきたしね」
「私にもだ」
ギャブレーにもだというのだ。
「何かあれば自分につくようにな」
「あれはまさか」
「じゃああれなの?」
アムは二人の言葉からすぐにあることを察して言った。
「自分が権力を握ったらその時はって」
「っていうと?」
キャオも己の考えを話す。
「謀反とか反乱とか。それはないか?」
「いや、ひょっとしたら有り得るのかもな」
ダバが考える顔で言った。
「それも」
「じゃあそれで?」
「今は俺達に手を出さなかった?」
「今はとりあえず」
ロンド=ベルの面々はダバの言葉を受けてそれぞれ話した。
「その理由は」
「戦力温存かしら」
「そのせいで?」
「というとここは」
考えはさらに進んでだった。
今度はトカマクが言った。
「俺達がポセイダル本軍と戦うとお互いが潰し合いになるよな」
「若しそのギワザが反乱を起こすのなら敵が潰し合ってくれて好都合」
「そうなるよな」
「やっぱり」
皆こう考えていく。そうしてだった。
「とりあえずどうする?」
「ここは」
「何か手はあるかな」
「一つ派手にしてみませんか?」
ダバの提案だった。
「一度」
「派手っていうと」
「どうするんだよ」
「戦争でも売るの?」
「はい、売ります」
まさにその通りだというのだった。
「それも派手にです」
「それで売る相手は」
「一体誰なんだ?」
「どっちに売るんだ?」
「ポセイダルかそれともギワザか」
「ここはポセイダルです」
その彼等だというのだった。
「おそらく彼等は僕達が侵入してきたことに気付いています」
「それは間違いないよな」
「さっきあれだけ派手に戦っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ