第六十五話 奇妙な動き
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「何か男ものの下着干すの少ないけれど」
「それでだったのだな」
このことは相変わらずだった。
「ジュドー今トランクス何日目?」
「一体どれ位穿いている」
「三日前に替えたばかりだよ」
こう返すジュドーだった。
「それが悪いのかよ」
「だから毎日洗う」
「そうだ、洗え」
「そうよ、お兄ちゃん達って」
リィナも出て来た。
「洗濯は全然しないから。自動洗濯機一杯あるのに」
「面倒臭いんだよ」
「お風呂は無理に放り込んでるけれど」
その一日一回の理由がこれでわかった。
「全く。こうなったら」
「どうするってんだよ」
「お兄ちゃんごと洗濯機に放り込むわよ」
こんなことを言うのだった。
「こうなったら最終手段よ、覚悟してよね」
「なっ、俺は服じゃねえぞ」
「じゃあ毎日洗濯して。いいわね」
「ちぇっ、そこまでしなくてもよ」
「さもないとトランクス一枚に剥いて」
リィナは過激だった。
「それでお風呂に放り込んでそこに服も洗剤も入れて」
「それで洗うってのかよ」
「そうよ、私本気だからね」
「そんなことで本気になるな」
「とにかく洗濯は毎日にして」
これに尽きるリィナだった。
「わかったわね」
「うう、わかったよ」
「じゃあビーチャさんとモンドさん、イーノさんにも言ってね」
この三人もだった。
「何気にケーンさん達もだし」
「皆不潔」
「最悪だな」
また言うプルとプルツーだった。
「洗濯だって毎日ちゃんとしないと」
「汚いぞ」
「汚い汚いってよ」
まだ言うジュドーだった。
「ったくよ。昔の人は一生に数える程しか入らなかったんだぞ」
「だからそれは問題だから」
妹もまだ返す。
「わかったわね、それで」
「くそっ、厄日だ」
「お兄ちゃんの為よ」
「ああ、そうなのかよ」
「そうよ、だからね」
「洗濯もしろってんだな」
「そういうこと」
まさにその通りだった。
「はい、じゃあ早速」
「う、うわっ!」
妹にトランクス一枚にされるジュドーだった。そうした中でもだ。彼等は次の戦いに向かう。ペンタゴナでの戦いははじまったばかりだった。
第六十五話 完
2010・10・11
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