第六十四話 失われた者達への鎮魂歌
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った。
「手前は俺達が!」
「タンクーガか」
「覚悟しやがれ!」
忍が言うのだった。
「このダンクーガの力見せてやるぜ!」
「一つ言っておく」
「何だ!?」
「私をあの者と同じにしないことだ」
こう言うのだった。
「シャピロ=キーツとだ」
「あいつか」
「あの男は所詮は小者だった」
これは皇帝から見てもだった。
「あの様な者とは同じにしないことだ」
「へっ、最初からそのつもりはねえぜ」
忍の返答はこれだった。
「手前は手前だ!」
「そうか」
「だから倒してやる。行くぜ!」
「ならば来い」
「うおおおおおおおおおおおおっ!!」
叫んでだ。剣を振るう。そうして激しい戦いを繰り広げた。
一時間程戦った。双方傷が深くなっていた。しかしであった。
皇帝はだ。ここで攻撃を繰り出してきた。暗闇がダンクーガを襲う。
「!?これは」
「何なんだよ」
亮と雅人がその攻撃を見て言う。
「暗闇が来る」
「まさかこれって」
「いかん!」
アランが危機を察した。
「あの暗闇が来る前にだ」
「忍!」
沙羅は忍に叫んだ。
「ここで決めないと!」
「ああ、あれしかねえ!」
忍もわかっていた。そうしてだった。
「皆行くぜ!」
「ああ、いいよ!」
「ここでだね!」
「あれで決める」
「それならだ」
「ファイナル断空砲!」
今白い光が起こった。それが突き進み暗闇を切り払う。
そしてそのまま。皇帝を貫いたのだった。
「よし、これで!」
「終わった!」
勝利を確信した。実際に皇帝は動きを止めてしまっていた。
だがそれでもだった。皇帝はまだ言うのだった。
「この宇宙の私を倒すことは出来ぬ」
「ええっ!?」
マヤがそれを見て叫んだ。
「エネルギーが皇帝から」
「間違いありません!」
メイリンもだった。
「何、これって」
「ま、まさかこれは」
クリフも顔を青くさせている。
「悪霊の力なのか!?」
「そんな筈がありません」
アルシオーネが師の言葉を否定しようとする。
「あれだけの攻撃を受けてまた立てるとは」
「その通りだ。だが」
クリフはそれでも言うのだった。
「あの男はまだ」
「まさか」
アキトが言った。
「俺達の力では無理だっていうのか?」
「運命は御前達を試そうとしているが」
その皇帝の言葉だった。
「それも無駄だったのだ」
「おい、待て!」
忍がその皇帝に問うた。
「それはどういう意味だ!」
「死にいく者に語る言葉はない」
皇帝は答えようとはしない。
「ロンド=ベルよ。悪霊にその身を委ね永遠に覚めぬ悪夢の中で散るがいい」
「ちいっ!!」
その彼にだ。ファイナルダンクーガがまた迫った。
「忍!
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