第六十三話 ムゲ宇宙での戦い
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ん」
トダカとキサカが彼に言う。
「これで」
「あの戦艦も終わりです」
「うん、一時はどうなるかと思ったけれどね」
ユウナもほっとした顔になっていた。
「いやあ、上手くいってよかったよ」
「全くです。さて」
ここでアズラエルが言ってきた。
「後は最後の言葉を聞くとしましょう」
「ああ、いつものあれだね」
「敵の最後の言葉を聞く」
アズラエルは微笑んでユウナに話す。
「これは勝者の務めですから」
「アズラエルさんが仰ると意地が悪いようですね」
「ふふふ、そうでしょうか」
そしてだ。ヘルマットは実際にこう言ってきたのだった。
「おのれロンド=ベル!」
「ふむ、やはりですね」
アズラエルはヘルマットのその言葉を聞いて言った。
「こうして最後には」
「そうですね。断末魔の」
「言葉が」
キサカもトダカもそのアズラエルに返す。
「聞こえますね」
「では。我々は務めを果たしましょう」
「覚えているのだ!」
旗艦が爆発した。そうして。
「ぎゃああああああっ!!」
ヘルマットも死んだのだった。三将軍は全滅した。
既にムゲ帝国軍の戦力も殆どなくなっていた。しかしだった。
ロンド=ベルは油断していなかった。彼を待っていた。
「さて、それではだ」
「そうだね」
大介が鉄也の言葉に応える。
「ムゲ=ゾルバトス皇帝」
「彼だけですね」
「とんでもねえ奴なのは間違いねえな」
甲児もいつもの強気ではなかった。
「あれだけの連中を束ねていたんだからな」
「そうね。どんな能力かしらね」
マリアも強気はのトーンが弱くなっていた。
「悪意の塊とかじゃないかしら」
「だとしたらこの戦いは」
「そうね」
ジュンはさやかの言葉に頷いた。
「さっきの戦いが前座みたいなものになるでしょうね」
「ええ、そうよね」
「来るわね」
そしてひかるも言った。
「いよいよ」
「うっ・・・・・・」
ここでフォウが声をあげた。
「何これは。この意志は」
「あの城から」
ファも一同もだ。ここで暗闇の前に城があることが気付いた。彼等の世界の西欧の城に似ている。
「来ているわ。これまでとは比べ物にならない位の悪意の覇道が」
「くっ、私達も」
「ええ」
ニュータイプでないノインとヒルダも感じ取っていた。
「この悪意を」
「感じ取って・・・・・・」
「ここまで来れば」
マリーメイアも言った。
「物理的な力ですね」
「そうだな。遂に来るか」
ゼクスも言った。
「ムゲ=ゾルバトス皇帝」
「来るよ忍!」
「ああ」
忍は沙羅の言葉に応えた。
「遂にね!」
「ラスボスのお出ましかよ!」
そしてであった。遂にだ。彼が出て来たのだった。
「愚か者達が」
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