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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第六十一話 神になろうとした男
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違いだ。彼等は冷めていた。
 そしてそれはだ。彼等も同じだった。
「ではだ、三将軍よ」
「・・・・・・・・・」
「御前達の働きに期待する」
 彼等はだ。この言葉と共に戦場を離脱しはじめたのだった。
 それを見てだ。シャピロは眉を顰めさせて彼等に問い返したのだった。
「何のつもりだ」
「ふん、誰が貴様なぞにだ」
「その通りだ」
「戦うつもりはない」
 これが彼等の言葉だった。
「貴様の為に戦う心も命もない」
「貴様の下らぬ復讐劇なぞだ」
「貴様だけでしておくのだ」
 三将軍はシャピロに冷たく言い放った。
「ではな。勝手に戦うがいい」
「地球人は地球人同士血を流し合え」
「健闘は祈ってやろう」
 こう言い捨てて自分達の軍と共に戦場を去った。残ったのはシャピロと彼の周りにいる百万近い無人操縦の軍だけであった。他には何もなかった。
「まあそうなるよな」
「そうよね」
「所詮はな」
 また言うロンド=ベルの面々であった。
「所詮裏切り者だし」
「しかも私利私欲で裏切ってね」
「故郷を売ったような奴だし」
「つまり売国奴だな」
 シャピロをだ。容赦なく評する。
「そんな奴の末路なんてな」
「まあこんなものね」
「無様って言えば無様だけれど」
「自業自得ね」
「全くもってね」
「おのれ・・・・・・」
 だがシャピロは見えていない。
「この私を裏切るとは身の程知らずだ」
「おやおや、熱くなってるし」
「まだわかっていねえな」
「ああいうのを本当の馬鹿っていうんでしょうね」
「そうね」
「いいだろう・・・・・・」
 シャピロは一人になってもまだ言っていた。
「ロンド=ベルとバルマーを倒した後はだ」
「何するって?」
「それで」
「何をかしら」
「ムゲ=ゾルバトス帝国よ」
 彼等にもその怒りの矛先を向けていた。
「御前達も神の力で滅ぼしてやる!」
「あっ、そう」
「じゃあ精々頑張れば?」
「精々ね」
 ロンド=ベルの言葉は今の彼には聞こえていない。そしてであった。
 ロッサもだ。
「三将軍が動いたわね。それなら」
 己の行動に移った。シャピロに気付かれないようにして。
 そしてだった。シャピロはロンド=ベルに対しても言うのであった。
「来たな」
「ずっと見てたぜ」
「そうよ、ずっとね」
 まずはこう返す彼等であった。
「じゃあ本当にね」
「ここで終わりにしてあげるわよ」
「シャピロ!」
 忍も彼に言う。
「逃げ出さなかったことは褒めてやる!」
「藤原か」
「バルマー戦役から続いた俺達の戦いの決着」
 そのシャピロを見据えて告げる。
「今日ここでつけてやる!」
「いいだろう」
 シャピロは彼の言葉を受けて言った。
「御前達に神が生まれる
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