第六十一話 神になろうとした男
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のだ」
そうだというのである。
「わかっているな」
「次の戦いの後か」
話を聞くサンシローも難しい顔になる。
「俺もだな」
「やっぱり御前はあれか」
「復帰だな」
ピートとリーが話す。
「プロ野球にか」
「肩も完治したからな」
「ああ、そのつもりだ」
サンシローは真面目な顔で述べた。
「今度こそな」
「そうですね。僕も水泳に」
「俺はどうしたものか」
ブンタとヤマガタケも話す。
「戻りますか」
「力士に戻るのもな」
「何か皆色々あるんだね」
沙羅は少し寂しい顔になって呟いた。
「そうなんだね」
「おい、沙羅」
忍が沙羅に声をかけようとする。しかしだった。
沙羅はだ。こう言うのだった。
「あたしは先に休んでる」
「先にかよ」
「ああ、クーガーの整備は終わってるからね」
こう言ってだった。立ち去るのだった。それを見てだ。
まずはだ。ヒイロが話した。
「おかしいな」
「ああ、無理もないな」
「そうだな」
その彼にデュオとウーヒェイが応えた。
「決戦だからな」
「ムゲ帝国とな」
「間違いなくそのせいだ」
また言うヒイロだった。
「それでだ」
「シャピロ=キーツ」
「彼ですね」
トロワとカトルも話す。
「当然だな」
「そうですね、複雑な心境になられるのも」
「ここは私が行こうか」
ノインが気を利かして言った。
「今からな」
「いや、それはいい」
止めたのはアランだった。
「適役がいる」
「そうだな」
ノインは彼の言葉にすぐに察しをつけた。
「それではな」
「藤原、任せた」
「俺かよ」
「そうだ、獣戦機隊のリーダーは御前だ」
これを話すのだった。
「隊員の精神的ケアも大事な任務だぞ」
「あ、ああ。わかった」
忍も彼のその言葉に頷いた。
「だったらな」
「ねえ忍」
「早くしてくれるか」
雅人と亮が真剣な顔で話してきた。
「沙羅があのままじゃね」
「俺達全員の士気に関わる」
「ああ、わかってるさ」
こう返す忍だった。
「リーダーとして気合を入れて来るぜ」
「あれっ?」
「何かおかしい?」
皆ここでふと不思議に思った。
「普段リーダー風なんて吹かせないのに」
「それでも何で?」
「おかしいよな」
「そういえば」
「成程ね」
しかしここでミサトがくすりと笑った。
「そういうことね」
「ええ、そうね」
リツコも同じ顔で笑っている。
「そういうことね」
「あの子もわかってきたのね」
「野暮だとばかり思っていたけれど」
「何だ?おばさん連中が騒ぎだしたぞ」
また言うシンだった。
「歳食っててそれでぼけたか?」
数分後。シンは残骸になっていた。
二人はその残
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