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バカとリリカルと召喚獣
根拠って大事だと思います(By瑞希)
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け。要するに、幽霊みたいなものかな? まぁ、学園の床には特殊な処理が施してあるらしいから立つことはできるみたいだけどね。

『へえ……それってすごいんだな?』

『ああ。確か召喚獣って一桁だけでもかなりのパワーを出せるらしいぜ?』

『それが物理干渉できるんならすごいよな』

 辺りから関心するような声が聞こえてきます。

「まあ、教師が承認しないと呼べないし、なにより痛みとか疲れとかがフィードバックされるんだけどね。何割か」

『おいおい。ってことは、観察処分者は試召戦争でそう簡単に召喚できないってことじゃねえのか?』

『だとしたら役立たずじゃねえか』

『なるほど、吉井はオチか』

「それは違いますよ」

 今度は瑞希ちゃんが声を上げます。

「確かに観察処分者の召喚獣はそう簡単に召喚はできませんけど、そのかわり何度も召喚獣を操作してるので操作に慣れてるんです。明久君は何度も観察処分者の仕事をやってますから操作技術はかなり高いんです。多分、学年のトップクラスだと思いますよ?」

「そう。アキ君の強みは成績じゃなくて召喚獣の操作技術。多分だけど相手の点数が三〜四倍くらいなら対等に戦えると思うよ?」

『そうなのか……吉井ってすげえんだな?』

『ああ、俺達なら同じ点数の奴らでやっとのはずだし……』

『そうか、だから坂本は吉井の名前を挙げたのか』

 あちこちからアキ君の評価がいいほうに変わっていくのが分かります。よかった。

「はい、それじゃあ坂本君。あとよろしく」

 そう告げて私と瑞希ちゃんは席に戻ります。戻るとアキ君が私達に「ありがとう、ほんっとにありがとう」と頭を下げてきましたもう、別に気にしなくていいのに。

「とにかくだ。俺達の力の証明として、まずはDクラスを征服してみようと思う。みんな、この境遇は大いに不満だろう?」

『『『『『当然だっ!』』』』』

「ならば全員ペンを執れ!出撃の準備だ!」

『『『『『おおーーッ!!』』』』』

「お、おー…………」

 クラスの雰囲気に圧されたのか、瑞希ちゃんも小さく握りこぶしを作っていました。

「よし、明久にはDクラスへの宣戦布告の使者になってもらう。無事に大役を果たせ!」

「……下位勢力の宣戦布告の使者って大抵酷い目に遭うよね?」

「大丈夫だ。だまされたと思って逝ってみろ」

 字が違う気がします。

「本当に?」

「もちろんだ。俺を誰だと思っている」

「え〜っと、穴掘りシ○ン?」

「そうじゃねえ。とりあえず逝け」

 しょうがない。ここは一つ……

「ちょっと待ってくれない、坂本君」

「な、なんだ高町?」

「アキ君にはちょっと用事がある
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